夢の夢[語句情報] » 夢の夢

「夢の夢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夢の夢の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
、すしを喰って、それで電車賃が余るか余らないかという十年前の勘定でさえ、今はもう夢の夢となっている。 昨年か一昨年かの事であったそうな。観音様のまわりに居る興....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
戸の歌舞伎の世界は、たといそれがいかばかり懐かしいものであっても、所詮は遠い昔の夢の夢であって、それに引かれ寄ろうとするにはあまりに縁が遠い。何かの架け橋がなけ....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
に放屁しながら、洞窟の中を歩きまわり、怪しげな節をつけて、 「ただ人は情けあれ、夢の夢の夢の昨日は今日のいにしえ、今日はあすの昔……」 と、歌いだしたので、佐....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
にに行く身をたとうれば、仇《あだ》しヶ原《はら》の道の霜、一足ずつに消えて行く、夢の夢こそ哀れなれ……あの文章の気分も、今晩という今晩は、すっかりわかりました、....
島原の夢」より 著者:岡本綺堂
戸の歌舞伎の世界は、たといそれがいかばかり懐かしいものであっても、所詮は遠い昔の夢の夢であって、それに引かれ寄ろうとするにはあまりに縁が遠い。何かの架け橋がなけ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
はなかったのだ。よくよく心して衆の荒駒に乗る覚悟でなくば、天下の事を成すなどは、夢の夢でしかありえまい。そのことを高氏は、よほどきもに銘じたようだった。 高氏....