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夢物語
「夢物語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夢物語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「酒中日記」より 著者:国木田独歩
ような男を、ともかくも呑気《のんき》に過さしてくれるかと思うと、正《まさ》にこれ
夢物語の一章一節、と言いたくなる。 酒を呑んで書くと、少々手がふるえて困る、然....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
クテリヤ等を発見して、極めて簡単に蛋白質の食物が得られるようになる。これは決して
夢物語ではなく、既に第一次欧州大戦でドイツはバクテリヤを食べたのである。 次に....
「一つの世界」より 著者:伊丹万作
度統一された世界ではそうちょいちょい戦争は起らないものと考えてよい。 まあこの
夢物語りはここでおしまいだがこれが何十年先で当るか、案外近く実現するか、おなぐさ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
発明に成功した国が世界を制覇するであろうと書かれているが、まさに今日、そのような
夢物語が登場しつつあるのである。 ソ連といえども、これに対抗して早急に同様の原....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の修行場から山の修行場へ引越した時の実況でございます。現世の方から見れば一|片の
夢物語のように聴えるでございましょうが、そこが現世と幽界との相違なのだから何とも....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
等に向くかも知れぬ。が、われ等の受持にかかる霊的通信は、恐らく彼等にとりて一篇の
夢物語に過ぎないであろう。 然り、われ等の痛切に求むる所は、以上の如き人達では....
「光は影を」より 著者:岸田国士
いますか? 谷間の百合は、悲しく美しい物語です。しかし、あれは、百年前に書かれた
夢物語だ。われわれの人生は、空想に酔うひまに、行動の倫理をうちたてなければならな....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
の親御で何とか云う老人がまだ生きていた時分は、もう人の顔さえ見れば、愚にもつかぬ
夢物語を真しやかにふりまいていたと云うので、世間からはまるで物狂い扱いにされてお....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
なよ竹」の歌も、小坂部が書き残して行った「雪つもるなよ竹」の歌も、すべてむかしの
夢物語になってしまった。彼はいよいよ荒れまさる都の姿を見るに堪えかねたのと、戦乱....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
てあなたの少年時代についてもっと知りたき心を誘われました。ハインリッヒの青い花の
夢物語や聖母崇拝の祈りの歌やみな私の胸になつかしき響きを伝えました。私はファウス....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
――本郷の春木座――入場料六銭――木戸前の混雑――家内第一の劇通 「船弁慶」と「
夢物語」 団十郎の知盛――渡辺崋山と高野長英――多摩川大洪水――狼と鵜飼――初日....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
り評判にもならなかったが、那翁三世が幕府の遣使栗本に兵力を貸そうと提議した顛末を
夢物語風に書いたもので、文章は乾枯びていたが月並な翻訳伝記の『経世偉勲』よりも面....
「変身」より 著者:カフカフランツ
は、しょっちゅう妹との会話に音楽学校の話が出てくるのだったが、いつでもただ美しい
夢物語にすぎず、その実現は考えられなかった。そして、両親もけっしてこんな無邪気な....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
す。八十八歳の高齢にて、大阪劇壇の重鎮と仰がれいたるなり。 ○五月、新富座にて「
夢物語盧生容画」を初演。団十郎の渡辺崋山、左団次の高野長英、いずれも大好評にて、....
「むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
だけだって気が変になりますよ。それに私の見る夢! それがまた――』 『ひとつその
夢物語を聞かして下さいませんか、二三度位なら、同じものを見るということもないでは....