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「大乗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大乗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
くわかるようになる時代であります。人間が純朴で直感力が鋭い、よい時代であります。大乗経典はお釈迦様が書いたものでない。お釈迦様が亡くなられてから最初の五百年、即....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
(天下皆謂章第六十七) 二四 那伽閼剌樹那――釈迦没後七百年頃南インドに生れる。大乗経典を研究、その弘伝者として大乗諸宗の祖師といわれる。 二五 商羯羅阿闍梨―....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
いった。 「不思議ですよ。おくさんは。お若くて、まるでモダン・ガールのようだのに大乗哲学者だなんて……」 かの女は、よく、こういう意味の言葉を他人から聞かされ....
河明り」より 著者:岡本かの子
やりだという話を、あれの手紙で知りましたが、それなら既にお気付きでしょう。およそ大乗と名付けられる、つまり人間性を積極的に是認した仏教経典等には、かなりその竜宮....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
時代には、十三度も徳政令を出して居る。 「九月二十一日、就中土一揆|乱焼失」(『大乗院寺社雑事記』) 加るに鎮圧に赴いた将士の部下が、却って一揆に参加して諸処....
岡本一平論」より 著者:岡本かの子
氏の無邪気な利己主義が、痛ましい程愛他的傾向になり初めました。 やがて、氏は大乗仏教をも、味覚しました、茲にもまた、氏の歓喜的|飛躍の著るしさを見ました。そ....
黒百合」より 著者:泉鏡花
るか、来い、さあ来い。両雄並び立たず、一番勝敗を決すべい。」 と腕まくりをして大乗気、手がつけられたものではない。島野もここに至って、あきらめて、ぐッと砕け、....
端午節」より 著者:井上紅梅
その上彼は手に経済の権を握る人物が大嫌いだ。この種の人物はいったん権勢を失って、大乗起信論を捧げ、仏教の原理を講ずる時にはもちろんはなはだ「藹然親しむべき」もの....
深川女房」より 著者:小栗風葉
、あんまりそうでもあるめえて、ねえ新さん」 「ところが、先方のお母なぞと来たら、大乗り気だそうだから、どうだね金さん、一つ真面目に考えて見なすったら?」と新造は....
褐色の求道」より 著者:岡本かの子
教に興味を持つという人々とかに出会い、如何に彼等が小乗趣味の嗜好者であり、滅多に大乗教理を受け付けそうもない素質的のものであるかを根本に感じ、今更ながら現実肯定....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
仏典はあるけれどもそれはもちろん我々にとって余り必要のものでない。最も必要なのは大乗教の仏典であります。しかるにその大乗教の仏典なるものは仏法の本家なるインドに....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
日、彼は法華経を人から借りて読んだ。この経は仏教経典の中では王座を占めている経で大乗仏教哲学思想の中枢になるものだと言われている。それほど宝になっている経典だか....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
小乗仏教)と言って、肉体も精神もみな罪悪の基として否定するやり方で、本当の仏教(大乗仏教)からは、これを低級な仏教すなわち小乗仏教として嫌います。この方法では人....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ある。全く「ひょうたんからコマ」だった。池田は『ふん、なかなかおもしろそうだ』と大乗り気である。さっそく荒川と品川に住んでいる石郷岡大尉、荒川の援助者の一志茂敬....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
儀を修せずして刀剣|弓箭鉾槊を持すべし。」 「五戒を受持せん者あらば名づけて大乗の人となすことを得ず。五戒を受けざれども正法を護るをもって乃ち大乗と名づく。....