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大人数
「大人数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大人数の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
だん》を言い合った。女房と言うのは体のがっしりした酒喰《さけぐら》いの女だった。
大人数なために稼《かせ》いでも稼《かせ》いでも貧乏しているので、だらしのない汚い....
「ぶくぶく長々火の目小僧」より 著者:鈴木三重吉
なりました。すると王さまの兵たいは、 「そらいけ。」と言うが早いか、何千人という
大人数《だいにんずう》が、一どに馬にとびのって、大風《おおかぜ》のように、びゅう....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
およそ六百戸の余もある。奥向きの女中を加えると、上下の男女四千余人を数える。この
大人数が、三百年来住み慣れた墳墓の地を捨て、百五十里もある南の国へ引き揚げよと命....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
ち明けようと思うとも云った。各自それについて何とか彼とか云った。が、何人もそれが
大人数の家庭に取っては、どう見ても小さな肉饅頭であるなぞと云うものもなければ、そ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
はあるまいと存じます。 それは兎に角、不意の来客としては五六十|人はなかなかの
大人数でございます。ましてそれが日本国中にただ一人あって、二人とはない、軍の神様....
「ヘヤーピン一本」より 著者:豊島与志雄
になってる建物の、あちらの一廓が賑かだ。あとで聞いたことだが、戦災にあった親戚の
大人数の一家が住んでいる。こちらの方はひっそりしている。可なり広い庭に、適度な植....
「曽我の暴れん坊」より 著者:坂口安吾
であった。大昔からの遊び場だ。 遠い昔、西を追われたらしい高麗の豪族の一族郎党
大人数が、舟で逃げてきて、ここに上陸した。今でもここに高麗神社があり、彼らにとっ....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
、捕られる方でも、捕る方でも、一言も言葉を掛け合わなかったことで、八百人あまりの
大人数が、長い間格闘をしながらも、花川戸一帯の人達は、ほとんど知らずにおわってし....
「藤九郎の島」より 著者:久生十蘭
《た》まり、ともしい食物を分けあうというのは、ただならぬ因縁事と思うが、こういう
大人数に成上り、二十人の男どもがいいほどに餓えを凌ぐのに、島の幸だけでは事足らぬ....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
りシベリヤをめざしてモスクヴァ街道からやって来た別の一隊と落ち合った。 それは
大人数の一隊だったが、色々さまざまな連中がどっさりいる中で、婦人班にすこぶる附き....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
ないことはないんですよ。」 「じゃお逢いなさいな、どうしてさ。」 「ところが眷属
大人数です。第一亭主がありましょう。亭主から、亭主の兄弟、その甥だ、その姪だ、ま....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ある。――事は電光石火な離れ業にもひとしい。――何でわざわざ人の耳目を引くような
大人数をうごかそうや、である。 ほどなく、何かを波間にみとめたのだろう。静かに....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
れて、以後、都に定住となった尊氏の家族は、家来や侍女たちもいるし、なかなかそれは
大人数だった。 母堂の、清子 みだい所|登子 嫡男の千寿王、九歳 そして....