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「大佐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大佐の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
土曜日に本多少佐の葬式がある、――その時に校長の読まれるのですが、……」 藤田大佐は食堂を出しなにこう保吉《やすきち》へ話しかけた。堀川保吉はこの学校の生徒に....
少年」より 著者:芥川竜之介
ひばしら》をあげるが早いか、味かたの少将を粉微塵《こなみじん》にした。が、敵軍も大佐を失い、その次にはまた保吉の恐れる唯一の工兵を失ってしまった。これを見た味か....
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
ではありません、銀ではありません、信仰であります。このことにかんしましてはマハン大佐もいまだ真理を語りません、アダム・スミス、J・S・ミルもいまだ真理を語りませ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ら」教えてやると、昔ぞろぞろと家の庭を通って姿を消した。十人近い同勢である。松原大佐夫人が無言で、小さい身体を一行のあとに運んでいるのを見た。 その前菅野さん....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ろと貴艇の知っておられるところをおうかがいしたいから、こちらから副隊長のロバート大佐外四名の隊員を貴艇へ派遣することをゆるされたい。そのように申し送った。 こ....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
はさむ権利はない、さ」 「まァ、死にそこねた身になって見給え。それも、大将とか、大佐とかいうものなら、立派な金鵄勲章をひけらかして、威張って澄ましてもおられよけ....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
うに思うのであるが、入口の壁には、 “立入るを許さず。リバプール防諜指揮官ライト大佐” と、厳かな告示が貼りつけてあった。 彼は、妙な気持になって、他所に宿....
火薬船」より 著者:海野十三
ある。 フランスの守備軍司令部に属する警備庁の、奥まった一室では、長官アンドレ大佐以下の首脳部があつまって、しきりに会議の最中である。 「おい。たしかに、ポー....
怪塔王」より 著者:海野十三
長は、この軍艦の第一分隊長塩田|大尉でありました。この大事件とともに、艦長|安西大佐から命ぜられたものでありました。もちろんこのほかに東京から派遣された捜索隊や....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
では、こうして機関は鳴りつづけているだろう。 が、二番艦明石の艦長室では、加賀大佐が、きちんと机に向かっていられた。 机上には、十枚ばかりの同じ形の紙片が積....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
んだそうです……長唄のお師匠さんの橋渡しで。 家は千駄木辺で、お父さんは陸軍の大佐だか少将だか、それで非職てるの。その息子さんが新しい法学士なんですって……そ....
黒百合」より 著者:泉鏡花
。」と慶造が勇むに引代え、若山は打悄れて、ありしその人とは思われず。渠は非職海軍大佐某氏の息、理学士の学位あって、しかも父とともに社会の暗雲に蔽われた、一座の兇....
一老人」より 著者:犬田卯
たという。ある家へ行っては、「自分は失職しない前、砲兵工廠につとめて、何とかいう大佐から感状をいただいたこともある。しかるに現在は、安心しておれる家とてもなく、....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
賃が足らず伊勢参りをやめて横浜へ流れたとき、木曜島に売り飛ばされる寸前、香港で阪大佐太郎に救われたあの日。まるで鉛筆を立てて、その倒れぐあいで人生航路を決めてい....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
務機関長らを集め、いわゆる情報会議が行なわれた。当時の軍司令官は村岡中将で、河本大佐はその直前転出し、板垣征四郎大佐が着任したばかりであった。奉天の秦少将、吉林....