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大倫
「大倫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大倫の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「弟子」より 著者:中島敦
えんは楽しみを全《まっと》うする所にあるのではない。区々たる一身を潔うせんとして
大倫を紊《みだ》るのは、人間の道ではない。我々とて、今の世に道の行われない事ぐら....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
う今日日本で最も調法がられているドイツ哲学の範疇を、心得なかった迄だ。
* 東
大倫理学教授和辻哲郎博士(「町人根性」・「日本精神史」・「国民道徳」・「倫理学」....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の記者は、こんなことを少しも年表に加えていないようです。 いわんや、この一行が
大倫敦の真中で、日本大小手品を真向《まっこう》に振りかざしたこと、その鮮やかな小....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
て其情を養うの道を知らざる者なり。不敬不埒と言うよりも常識を失う朱愚と言う可し、
大倫を弁《わきま》えざる人非人と言う可し。女子の注意して心に銘ず可き所のものなり....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
奈汝何 節山居士 抑々男女室に居るは人の
大倫であり、鰥寡孤独は四海の窮民である。天下に窮民なく、人々家庭の楽あるは太平の....
「魔都」より 著者:久生十蘭
るというんだ」
「へい、それが」
といって、鶴見組の若い者が十人ばかり、まるで
大倫会の壮士のような恰好に化け込んで、幸田を襲撃に来た先刻の一件を物語り、
「同....
「徳育如何」より 著者:福沢諭吉
を忍び、古代の縄墨《じょうぼく》をもって糺《ただ》すときは、父子君臣、夫婦長幼の
大倫も、あるいは明《めい》を失して危きが如くなるも、なおかつ一世を瞞着《まんちゃ....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
弟相互に睦《むつま》しくするは、もと同一家の兄弟にしてともに一父一母を与にするの
大倫あればなり。 ゆえに今、人と人との釣合いを問えばこれを同等と言わざるを得ず....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
いに疎《うと》んじ相互いに怨《うら》んでその情を痛ましむるが如きありては、配偶の
大倫《たいりん》を全うすること能《あた》わずして、これをその人の不徳と名づけざる....