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「大儲け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大儲けの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:金史良
で、すっかりせき込むのだ。……羽二重の見捨品を日本内地の工場から直接取り寄せて、大儲けをする者が居る。日本へ渡ったら、何とか取り計って呉れぬか。佐賀の居所は何処....
縮図」より 著者:徳田秋声
かった。今度はきっと清算するから、手切れがいるとか、今度は官庁の仕事を請け負い、大儲けをするから、利子は少し高くてもいいとか、松島の口車に載せられ、男への愛着の....
獄中記」より 著者:大杉栄
いるのに、保釈中だということをすっかり忘れていたんだ。しかし僕の方ではお蔭さまで大儲けをした。が、その年の十月から今の新刑法になって、同時に幾つ犯罪があっても一....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
、かつてルーブル美術館からダビンチ筆の「モナリザ」を盗み出し、多数の模写を作って大儲けした賊ジョージ・デーンの手法と技術とを踏襲しているのだった。つまり或る薬液....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
人の儲け仕事の一つさ。つまり石材の値が、高くはねあがる見込みだと一般に思わせて、大儲けをしようというわけだよ。なあに、爆発なんぞしやしないよ。うっかりその手に乗....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に日本が二つに割れるよ、そうなると軍器だね、刀と、鉄砲が、売れるのなんのって……大儲けをするのはこれからだよ、おじさん、一口乗らないか?」 そこで、この少年は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のように資本《もとで》なしでかき集めて来るのとも違い、もっと明るく、おおっぴらに大儲けができるのだ。次第によってはこんなのが、三井や鴻池《こうのいけ》を凌《しの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
直筆だのと言って売り立てれば、大金になりやしょう。 それを土台に、次から次へと大儲けを致そうと存じますが、いかがなもので…… こういうたわごとを、がんりきが....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れは心配いたすな、眼前に一つの例がある、越前家ではこの最も有利なる実例を示して、大儲けに儲けているが、表向きには発表していない、なにしろ加賀で銭五の先例もあって....
尹主事」より 著者:金史良
貰えぬだろうかと何度も腰を曲げて叩頭した。誰某が日本内地からそれを直接取り寄せて大儲けをしているからと得意然に。 「わっしも一つ儲けて城内に家を建てて移らんこと....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
を分け与えたのであった。 その年は特別の年であったから、一艘の米だけで正二郎は大儲けをした。直ちにとって返して、儲けた金で第二船第三船第四船と矢つぎ早に差し向....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、二十円足らずありました。元手と手間をかけると、トントン位のものか。それでも父は大儲けをした気でよろこんでいました。 この熊手を拵えて売ったことは、そのずっと....
老狸伝」より 著者:佐藤垢石
い道を遠しとせず、見物人が押すな押すなと集まったため、僅かに数日間で道具屋連中は大儲けをした。その福を、皆々で分け合ったから、分福茶釜と名づけたという。 そこ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
つ考え故、今日でいえば浅沼の向うでも張る気で大仕掛けに台紙などを売り出したりして大儲けをしたり、また損もしたりしました。それになかなかの雄弁家で、手も八|丁口も....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ことである。そのころの二万五千円は今日の十五、六万円にも値するであろう。ずいぶん大儲けをしたものである。 この年の出来事で、もう一つ記憶にのこっているのは、明....