大入り場[語句情報] » 大入り場

「大入り場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大入り場の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
から中通りの腕達者な俳優一座を連れて来て、値安興行をはじめた。土間は全部開放して大入り場として、入場料は六銭というのである。しかも半札を呉れるので、来月はその半....
足迹」より 著者:徳田秋声
のを不思議に思った。たび重なると叔母は袋へ食べ物などを仕入れて行ってお庄と二人で大入り場で済まして来ることもあった。 家にいると、仕立てものをするか、三味線を....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
十郎も出勤した大劇場が桟敷と高土間と平土間の三分ぐらいを除いては、他はことごとく大入り場として開放したのである。木戸銭は六銭、しかも午前七時までの入場者には半札....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
たび見物に行った。木戸銭は三銭ぐらいで、平土間の大部分は俗に“追い込み”と称する大入り場であったから、腰弁当で出かければ木戸銭のほかに座蒲団代の一銭と茶代の一銭....