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大全
「大全〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大全の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
激戦今始まりぬ。わが海軍の精鋭と、敵の海軍の主力と、共に集まりたる彼我の艦隊は、
大全速力もて駛せ違い入り乱れつつ相たたかう。あたかも二|竜の長鯨を巻くがごとく黄....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
阪東《ばんどう》の小山《おやま》、剣は伊勢の赤堀に伝うと)、巌谷君が、『東洋口碑
大全』に引いた『神社考』には、太刀のほかの四品、『和漢三才図会』には太刀、鎧、旗....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
旁ら研究すべき問題となって、文人の机の上にはイブセンやメエターリンクと一緒に法規
大全が載るようになる。 ▲其代りには市外に駆逐されないでも済むかも知れないが、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
く払い落す。強慾な輩、そのまま家へ持ち帰れば皆馬糞に化《な》るという(『東洋口碑
大全』七六二頁)。韓退之《かんたいし》がいわゆる、牛溲馬勃《ぎゅうそうばぼつ》、....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
初め「滝川問題」と呼ばれたものだ。善意に解釈すれば、一滝川教授の問題ではなしに京
大全体の問題だという意味で、又事実京
大全体の問題となったという意味で、滝川問題が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
同姓では恐れ多いといって、わざと武野様と改めたのだ。曲亭馬琴様が正木大膳様を政木
大全様と改めたのは、やはりその時に、お旗本に同名の人があったからそれを遠慮したの....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
だという。……それから、日本橋の本屋へ行って、一思庵《いっしあん》の『一節切温古
大全《ひとよぎりおんこたいぜん》』というのを買い、指孔《ゆびあな》のように上から....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ろいろのことに通じていた。その中でも特に古銭に精しく斯界での大家であった。『古泉
大全』と題する大著があって、その書中の古銭図は、もし間違いがあっては正鵠を失する....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
幕末演劇史を一覧するに同じかるべし。国貞は豊国の名をつぎてその晩年「古今役者似顔
大全《ここんやくしゃにがおたいぜん》」百余枚を描きぬ。これ鳥居清信以来春章文調清....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
案内記中その最も古い方に属する『紫《むらさき》の一本《ひともと》』や『江戸惣鹿子
大全《えどそうがのこたいぜん》』なぞを見ると、坂、山、窪《くぼ》、堀、池、橋なぞ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
通《とおり》三丁目|成美堂《せいびどう》発兌《はつだ》、正価五十銭 ※日本料理法
大全 石井|治兵衛《じへえ》氏著、東京日本橋区|本町《ほんちょう》三丁目|博文....
「社大党はファッショ化したか?」より 著者:戸坂潤
その際最も気になるのは、社大内一部の幹部達の意見(併し之は同時に或る程度まで社
大全体の動きをも決定するのだ)である民族主義(?)であろう。だが元来、民族の問題....