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「大兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
から御性質まで、うらうえなのも稀《まれ》でございましょう。大殿様は御承知の通り、大兵肥満《だいひょうひまん》でいらっしゃいますが、若殿様は中背《ちゅうぜい》の、....
或る女」より 著者:有島武郎
けを求めるようにあたりを見回した。 田川博士のそばにいて何か話をしていた一人の大兵《たいひょう》な船員がいたが、葉子の当惑しきった様子を見ると、いきなり大股《....
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
の立花屋という引手茶屋《ひきてぢゃや》から送られて、江戸町《えどちょう》二丁目の大兵庫屋《おおひょうごや》にあがった。次郎左衛門の相方《あいかた》は八橋《やつは....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たえた。あっと云っても、もう及ばない。相手の船は一間あまりも開いてしまったので、大兵肥満の彼は身を跳らせて飛び込むことは出来ない。彼は実に途方に暮れた。 その....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ルザス・ロートリンゲン地方の兵力を極端に減少してベルダン以西に主力を用い、パリを大兵力をもって攻囲した上、更に七軍団(十四師団)の強大な兵団をもってパリ西南方か....
深夜の市長」より 著者:海野十三
大将は、二人目にいた襟に河獺の毛皮をつけたシュウシュウ鳴る立派なインバネスを着た大兵肥満の人物らしかった。前後に続く人物、これまた相当のなりをした人物で、和服が....
自叙伝」より 著者:大杉栄
時間をその方へ廻したのだ。流儀の名は忘れたが、先生は今井先生と言った。 先生は大兵肥満の荒武者で、大きな竹刀の中に電線ほどの筋がねを三、四本入れていた。一種の....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
知れない。その後、永禄七年の戦に、甲越両軍多年の勝負を角力に決せんとし、甲軍より大兵の安間彦六、越軍より小兵の長谷川与五左衛門を出して組み打ちさせ、与五左衛門勝....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
) 両面銭 南方では神鬼をたっとぶ習慣がある。狄青が儂智高を征伐する時、大兵が桂林の南に出ると、路ばたに大きい廟があって、すこぶる霊異ありと伝えられてい....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
露骨《ろこつ》なる挑戦をはじめるに至り、しかも○○鉄道は、その方面へ、ぞくぞくと大兵力を送っていることが判明した。そこでいよいよここに、○○国境を新戦場として、....
火薬船」より 著者:海野十三
、ポーニンにちがいないんだね。容貌や、身長なども、よくしらべてみたかね」 と、大兵肥満のアンドレ大佐が、係の警部モロにいった。 「長官閣下、そのへんは、念入り....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
であった。 パイ軍曹は、唇のうえに鉛筆で引いたようなほそい口髭をひねりながら、大兵のピート一等兵を見上げ、 「おい、ピート。ボートはもう駄目らしい。お前は、あ....
風波」より 著者:井上紅梅
出し、この時すでに一周し完って話を引取った。「棒を恨んで人を打つ。それがなんだ。大兵が今にもここへ到著するのをお前達は知らないのか。今度おいでになるのは張大帥だ....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
の名家なり。 ○二月二十一日、三代目中村富十郎死す、四十三歳。大阪出の女形にて、大兵ながら女房役者として用いらる。 ○三月、春木座は二万円の負債のために競売に附....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
とする態勢を整えているのに対し、ギリシャ人に近いドイツは主決戦場を右翼に決定、強大兵団をこの目的に応じて戦略展開を行ない、一挙に敵軍の左側背に殺到せんとしたので....