大典[語句情報] »
大典
「大典〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大典の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
る」 僧は言下に弁えたが、 「とは云え此書著名と見え、早く唐土にも渡り居り経国
大典巻の三に「倭学に在りては童子教庭訓往来こそ最も優れ……」と、既に申して居ると....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
現今のイラン)にゼミールという王さまがありました。年若きゼミール王は、「即位」の
大典をあげるや、ただちに天下の学者に命じて、最も精密なる「人類の歴史」を編纂せし....
「放浪の宿」より 著者:里村欣三
房と姦通して、おまけに亭主の頭の鉢を金テコで打破って、無期徒刑を喰ったのだが、御
大典のおかげで、二度と出られる筈のなかったこの社会に舞い戻って来たという札つきの....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
けられて来た。町中がおどり狂うている。大きなダシがどっさり出ている。然し日本の御
大典おどりの如くきたなくはない。全く美しいもんだ。 二月十四日 マルセイユよ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
に面しているのみで、南は不遠院宮北は新大納言の典侍の間に挾まっておったらしい。新
大典侍の方からして北方の地を割《さ》いてくれとの交渉が永正七年にあったのを見ると....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
雨には無頓着ならず。また平日一般の日本国民は京都市の晴雨に対しては冷淡なるも、御
大典当時は必ずしも然らざるべし。 数学的の言葉を借りて云えば、各個人、市民、あ....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
肩へかけ、つづいて杖と笏とを与え、最後に王冠を王の頭上に置いて聖油を注ぎ、即位の
大典をリードした。 こうして先ずオットー一世に恩を売ったのである。 オットー....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
五年 「娘」聖徳太子奉賛展出品「待月」帝展第七回出品 昭和 三年 「草紙洗」御
大典記念御用画 同 四年 「伊勢大輔」「新螢」伊太利日本画展出品 同 五....
「帝展の美人画」より 著者:上村松園
伊太利展の方は二尺五寸幅の横物に「伊勢の大輔」を描いています。こちらは昨年御
大典の御用画に描いた「草紙洗ひ」の小町と対になるものでして、私の今まであまり使わ....
「古い記憶を辿って」より 著者:上村松園
膳所の別荘は大変立派だそうですね」と言いますと、「あなたはまだでしたか、御所の御
大典の材料を拝領したので茶室をつくりました、おひまの時はぜひ一度来てほしい」と言....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
を右に左に持替えて、麹町の通りを四谷見附まで歩いた。秋晴の好天気で、街にはもう御
大典の装飾ができかかっていた。最後の希望は直入と蕃山の二本にかかった。 そこの....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
らが列して、所謂国栖の奏をとなえ、土風の歌舞を演ずる事は儀式上著名な事で、大正御
大典の時にも、伶人が国栖代として、これを奏したと承っている。 久須という名義に....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ン・ギャムツォ大ラマよりその戒法を受ける為に来られるのです。
これはなかなかの
大典で、法王が位に即く時とかあるいは法王が具足戒を受ける時と同一で、上下|挙って....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
「誰ですか」と賀川市長が尋ねると、番頭は妙な顔をして、 「上品な、妙な方です。ご
大典の時にでもお召しになるような着物を召していらっしゃいます」 「はてな? 誰だ....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
って太古から今日に至るまで、双方を崇敬し奉ることは変りません。近く明治・大正の御
大典の際に於かせられても、大甞祭に悠紀殿・主基殿において、天皇陛下はまず新穀を天....