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「大切り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大切りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
筒袖姿の、顔はしわだらけに手もやせ細ってる姉は、無い力を出して、ざくりざくり桑を大切りに切ってる。薄暗い蚕棚の側で、なつかしい人なだけあわれはわけても深い。表半....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
す。お退屈でござりましょうが、ハネるまでこの楽屋ででも御待ち下さりませ」 その大切りのひと幕が終ったのは、街にチラリ、ホラリと夏の灯の涼しい夕まぐれでした。 ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
遠い所で震えていたものである。そのうち粥が大きな二つの桶に運ばれる。それに沢庵が大切りにして附けてある。これも先輩がさきへ食ったが、しかしかなり普及していた。こ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は、やがて『週報』で御覧になりましょうが、日本の国民が初めて経験するような生活の大切りかえの方針が公表され、昭和文化史の上に一つの記念すべき日となりました。学校....
初冬の日記から」より 著者:寺田寅彦
けの目的で前の十景十場を見せて来た勘定にもなる。前の十場面は脚本で読ませておいて大切り一場面だけ見せてもいいかもしれない、とも考えられるが、それでは登場人物が劇....
マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
変なおやじが箒で腰をなぐろうとしている光景は甚だ珍妙ないかがわしいものであった。大切りにナポレオンがその将士を招集して勲章を授ける式場の光景はさすがにレビューの....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
みえて、百味のあじを持っておるから非常にオイシク、毎度二杯ずつ傾けた。肉はあまり大切りにて、拙者のごとき歯の弱いものには閉口であった。 それから毎日、昼夜にか....