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大利
「大利〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大利の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
地理学的歴史を訪ねるのに都合が良かった。例えば、単に下流の部分の調査だけでも、昔
大利根が隅田川に落ちていた時代の河口の沖積作用を確めることが出来たし、その後、人....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
挙否に帰してもよかろう。 近い例でこの桶狭間の役に梁田出羽守には、善き一言よく
大利を得しめたと云って沓掛村三千貫の地を与えたが、義元の首を獲た毛利新助はその賞....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ばなりません。そこで私たちは、艦長などとも相談の結果、日本一の大科学者といわれる
大利根博士に来ていただくことにして博士のお智恵を借りることにきめたのです。博士に....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
りを待ちかねるようになり、ために他の油屋は客が少くなってしまった。彼はこの行商で
大利をあげ、多額の金銀をたくわえた。 行商で諸国を歩きつつ、彼は諸国の風俗や国....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
揺り動かす事の出来るものである。今、現実其者が詩になっている。そして人々が人類の
大利益たる主権と自由との為めに闘っている。此の厳粛な時期に際して、芸術も亦、鬼神....
「岩魚」より 著者:佐藤垢石
一 石坂家は、
大利根川と榛名山と浅間火山との間に刻む渓谷に水源を持つ烏川とが合流する上州佐波郡....
「想い出」より 著者:佐藤垢石
った。私は、例えようのない興奮を感じた。 毎年、夏になると私の村の傍らを流れる
大利根川の上流で、職業釣り師が勇壮な姿を速瀬の真んなかに躍らせて、友釣りを操って....
「香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
年も、江戸川や小和田湾で採れた稚鮎の放流で川は賑わう。豪壮な友釣り姿を見るのは、
大利根川である。殊に上州の赤城と、榛名の山裾が東西に伸びて狭まって上流十里、高橋....
「巣離れの鮒」より 著者:佐藤垢石
どということは決してない。 十年秋の出水で、この多くの釣り場へは霞ヶ浦、北浦、
大利根川などから沢山の形のいい鮒が入り込んでいる。....
「細流の興趣」より 著者:佐藤垢石
くであろう。佐原向こうにも神崎の向こう田圃にも沢山の細流がある。また千葉県側から
大利根へそそぐ細流へは素晴らしい物が本流から乗っ込む、釣り人の油断のならぬ季節だ。....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
倉岳だ。 上越国境を信州の方へ、遠く走っているのは三国峠の連山だ。これも白い。
大利根川はこれらの山の雪の滴りを、豊かに懐に抱いて下ってくるのである。 だが、....
「那珂川の鱸釣り」より 著者:佐藤垢石
。 私も、鱸釣りに経験がないわけではない。殊に、川鱸には東京にいたころ、取手の
大利根川まで遠征したことがある。ところが、この役人の説くところの鱸釣りは、方法か....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
りを楽しんだ。 故郷上州の水は、殊に親しみ深い。我が家の近くを、奥深い上越国境
大利根岳から流れ出て、岩を削って迸り、関東平野を帯のように百里あまりも悠々と旅し....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ることを発見したるがごとし。商業に従事するものは、わが商人の小利小欲に汲々として
大利を忘れ、公衆永久の信用を重んぜざるの弊あるを憂え、学術に従事するものは、わが....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
すに方りて、大事とること総て此の如くなれば、一旦懸りたる魚は、必ず挙げざる無く、
大利根の王と推称せらるるも理りなり。 よし、三つ児のおろせし餌にせよ、魚の呑む....