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大勝
「大勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
何銭かも忘れたまま、プラットフォオムの先へ歩いて行った。ちょうどワグラムの一戦に
大勝を博したナポレオンのように。……
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「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ず、無限に存在している筈《はず》である。この地球上のナポレオンはマレンゴオの戦に
大勝を博した。が、茫々《ぼうぼう》たる大虚に浮んだ他の地球上のナポレオンは同じマ....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
午飯の時間に僕の組の先生が一人、号外を持って教室へかけこみ、「おい、みんな喜べ。
大勝利だぞ」と声をかけた。この時の僕らの感激は確かにまた国民的だったのであろう。....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の勢いを以てベルギー、北フランスを席捲して長駆マルヌ河畔に進出し、一時はドイツの
大勝利を思わせたのでありましたが、ドイツ軍配置の重点はシュリーフェン案に比して甚....
「地獄街道」より 著者:海野十三
くるのであった。 そこへ辻永がシェパァードのように勢いよく飛びこんで来た。 「
大勝利。
大勝利」 彼は躍り出したいのを強いて怺えているらしく見えた。 「おいミ....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
役が続いて二十年間に有ろうと想像したものは一人も無かった。戦争を予期しても日本が
大勝利を得て一躍世界の列強に伍すようになると想像したものは一人も無かった。それを....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
安全にして健康なる発展を遂げることが約束されたわけである。先ず盃をあげて、今日の
大勝利を祝って、乾盃したいと思います。皆さん、盃を……」 私は、久振りに、飲み....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
、そして海岸には、平舟の舷をのり越えて、黒き洪水のような戦車部隊が! ドイツ軍
大勝利の閧の声と共に、上陸作戦の夜は、明け放れたのであった。 福士大尉は、情報....
「火星兵団」より 著者:海野十三
しだ。ひとつ、ここらで威勢よくときの声をあげろ」
「いいでしょう。おい、突撃隊!
大勝利を祝って、大声で、ばんざい三唱だ。それ、ばんざあい」
ばんざい、ばんざあ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
らね。その前に、貴国とわが英国とは手を握って、共同戦線を張らなければ、この戦争は
大勝利を得るというわけにはいかないでしょう。もっともわが軍は、単独で日本と戦って....
「橋」より 著者:池谷信三郎
る激しい欲望が、嵐のように彼を襲ってきたのは、あの晩からであった。もちろん彼女は
大勝ちで、マクラメの手提袋の中へ無雑作に紙幣束をおし込むと、晴やかに微笑みながら....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
に提げたる革鞄の中より、小き旗を取出して、臆面もなくお貞の前に差出しつ。 「日本
大勝利、万歳。」 と謂いたるのみ、顔の筋をも動かさで、(ちょいとこさ)は反身に....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
て、「こうしちゃおられん。これから復た社へ行く、」と茶も飲まないで直ぐ飛出し、「
大勝利だ、今度こそロスの息の根を留めた、下戸もシャンパンを祝うべしだネ!」と周章....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
十間の広さを有し、※樹陰を成し、樹下来往織るがごとし。この街とかの山とは当市の二
大勝なり。夜に入りて、正金銀行員諸橋宏氏来訪あり。 十月二十九日(日曜)、晴れ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
も頭を悩ました一問題は、日露戦争に対する疑惑であった。日露戦争は、たしかに日本の
大勝利であった。しかし、いかに考究しても、その勝利が僥倖の上に立っていたように感....