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「大吉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大吉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
わせて五、六人が集まって、型ばかりの通夜を営んだ。年造のとなりに住んでいるのは、大吉という煙草屋であった。これも若い独り者で、煙草屋といっても店売りをするのでは....
婦系図」より 著者:泉鏡花
○男金女土大に吉、子五人か九人あり衣食満ち富貴にして―― 男金女土こそ大吉よ 衣食みちみち………… と歌の方も衣食みちみちのあとは、虫蝕と、....
自叙伝」より 著者:大杉栄
国語学校を出て社会主義運動にまったく身を投じようとした頃のことだった。堺君や田川大吉郎君や故山路愛山君などが一緒になって、すなわち当時の社会民主主義者や国家社会....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
師は立止まった。「うむ」と彼は唸り出した。「これは素晴らしい屋敷だわい。四真相応大吉相の図説に、寸分隙無く叶っている。右に道路、左に小川、南に池、北に丘、艮の方....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
そして燐寸は、中国の国産品と寸分も異わないものが出来上った。商標も支那式で「大吉」を黄色い紙に印されていた。レッテルの四隅には「提倡国貨」(国産品を用いまし....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
のそれのような動揺が起って行った。「何故生体に刀を入れる必要があるのです。庵主が大吉義神呪経の吸血伝説を信じているように、貴方がたも大変な誤ちを冒そうとして居り....
」より 著者:上村松園
し、ウンテレガン、天保山、いびし、浦島、猫の耳、しぶのう、かせ兵庫、うしろ勝山、大吉、ねじ梅、手鞠、数奇屋、思いづき、とんとん、錦祥女、チャンポン、ひっこき、稲....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
しがりさてこの土地の奇麗のと言えば、あるある島田には間があれど小春は尤物介添えは大吉婆呼びにやれと命ずるをまだ来ぬ先から俊雄は卒業証書授与式以来の胸|躍らせもし....
おせん」より 著者:邦枝完二
居の骨折りで、出させてもらった笠森稲荷の水茶屋が忽ち江戸中の評判となっては、凶が大吉に返った有難さを、涙と共に喜ぶより外になく、それにつけても持つべきは娘だと、....
妖怪学」より 著者:井上円了
つは人の心を安んじ精神を強くするによりて、多少効験もあるなり。例えば、年始に立春大吉の三字を書したるものを懐中にするか、またはこれを手に書きて固く握り、獏と名づ....
迷信解」より 著者:井上円了
箱を見しに、寸法に一定のきまりがありて、その中に百本のミクジ竹を入れ、その各本に大吉、吉、半吉、小吉、末小吉、凶の文字を記入してあり、これに対する判語は五言四句....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
。私にとって第三区ははじめての選挙区ではあり、相手には頼母木桂吉、安藤正純、田川大吉郎、伊藤痴遊というそうそうたる人がひかえている。京橋、日本橋、浅草はまさに東....
古事記」より 著者:太安万侶
結婚してお生みになつた御子はイナヨリワケの王お一方です。また吉備の臣タケ彦の妹の大吉備のタケ姫と結婚してお生みになつた御子は、タケカヒコの王お一方です。また山代....
父の出郷」より 著者:葛西善蔵
たしかねていたのです。半僧坊のおみくじでは、前途成好事――云々とあったが、あの際大吉は凶にかえるとあの茶店の別ピンさんが口にしたと思いますが、鎌倉から東京へ帰り....
海にふぐ山にわらび」より 著者:北大路魯山人
唐津へ、そして天然のすっぽんの研究のために柳河へ行った。その帰途、ちょうど下関の大吉でふぐを食うことができた。例によってなんの味もないようであったが、やはり、ふ....