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「大呼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大呼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
姉さんは、何にも御存じじゃございません、それは、お目違いでございまして、」 と大呼吸を胸で吐くと、 「黙れ! 生れてから、俺、目違いをしたのは、お前達二人ばか....
島原の乱」より 著者:菊池寛
蔵と共に城内に乗り込んで、 「父重昌の讐を報ぜん為に来た。四郎時貞出でて戦え」と大呼した。 会々宗徒の部将有江|休意、黒髪赤顔眼光人を射る六尺の長身を躍して至....
近時政論考」より 著者:陸羯南
うがためなり、すなわち圧制政府の倒るるは自然の数というべし」、しかして彼らはまた大呼して「民権は血をもってこれを買うべし」といえり。 これに因りてこれを見れば....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
るんじゃないか」 刑務所の係員が二人、小包を中に置いて眉をひそめた。冤枉八年と大呼して監獄の名が刑務所と改まっても依然として未決監に蟠踞して、怒号し続けている....
運命」より 著者:幸田露伴
亦|創を被る。高煦急を見、精騎数千を帥い、前んで王と合せんとす。瞿能また猛襲し、大呼して曰く、燕を滅せんと。たま/\旋風突発して、南軍の大将の大旗を折る。南軍の....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
論私は喜んで出かけることにした。 新聞を見ると、いよいよ秋川邸の惨劇は社会欄の大呼物となつている。警視庁はじめ、当局に対する一般の非難は中々峻烈を極めている。....
金属人間」より 著者:海野十三
紀茶釜にしきりに気あいをかけている。 「いよいよ、これより千番に一番のかねあい、大呼び物の綱わたりとございまする」 美しい女助手が六人、ばらばらとあらわれ、舞....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
州の人民の膏血によって、もたらされたものであった。 そのころ、舞台では、当日の大呼び物であるところのドラマ『イネ国の崩壊』が始まっていた。一万五千人にのぼる主....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
の品隙《とりざた》に移って行く。 花馬車品評会とは謝肉祭《キャルナヴァル》中の大呼物、贅沢中の贅沢、粋と流行の親玉。名花珍草をもって軽軻《けいか》を飾るに趣向....
註文帳」より 著者:泉鏡花
けて、美しい顔をまともに屹と女に向けた。 お若は晴々しそうに、ちょいと背けて、大呼吸をつきながら、黙って聞いているお杉と目を合せたのである。 「誰?」 「へい....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
分にネパールの大王殿下はその書を下に置き手を拍って「愉快だ、実に愉快だ」と三度|大呼せられ、なお「チベット法王の胸に一弾丸を放って貫いたごとく実にこの論法は鋭い....
三国志」より 著者:吉川英治
不仁なるゆえに、これを斬った。志ある者はわれにつけ。不服な者は、我を去れっ」と、大呼して馳けた。 中軍は騒ぎ立った。去る者、従う者、混乱を極めたが、半ばは、ぜ....
三国志」より 著者:吉川英治
く、孫堅の説に服して、また、士気をもり返すべく努めた。 翌日から、寄手はまた、大呼して城へ迫った。水を埋め、火箭鉄砲をうち浴せ、軽兵は筏に乗って、城壁へしがみ....
三国志」より 著者:吉川英治
を知らず、おのれを知らないものだった。 「猪口才な」と、罵りながら、部下の関兵へ大呼して、狼藉者を召捕れとわめいた。 「これまで」と、関羽は青龍刀を引いた。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
最後に迫った。誰かこの危急に当って、漢中を救うものはないか」 と、文武の百官に大呼した。 「それは※徳、字を令明というあの人物しかありません」 漢中の一将、....