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「大姫君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大姫君の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
おくずしにならずに、古くなった直衣を上に着ておいでになる御様子も貴人らしかった。大姫君が硯を静かに自身のほうへ引き寄せて、手習いのように硯石の上へ字を書いている....
源氏物語」より 著者:紫式部
い遊びの心持ちだろうから」 こんなふうにお勧めになる時などには中姫君が書いた。大姫君は遊びとしてさえ恋愛を取り扱うことなどはいとわしがるような高潔な自重心のあ....
源氏物語」より 著者:紫式部
でに、薫は、 あげまきに長き契りを結びこめ同じところに縒りも合はなん と書いて大姫君に見せた。またとうるさく女王は思いながらも、 貫きもあへずもろき涙の玉の緒....
源氏物語」より 著者:紫式部
殊な美しさがあって、似ているように見えなかったのであるが、今ではうかとしておれば大姫君であるという錯覚が起こるのを、遺骸だけでも永くとどめてながめていられるもの....
源氏物語」より 著者:紫式部
ことだと思っています」 こう言って泣く薫に、にじみ出すほどな情の深さが見えた。大姫君を知らず、愛していなかった人でも、この薫の悲しみにくれた様子を見ては涙のわ....
源氏物語」より 著者:紫式部
山ふところでごりっぱにお育ちになったのでございます。ほんとうに残念でございます。大姫君のお亡れになりましたことはあきらめきれません」 などと泣きながら常陸の妻....
源氏物語」より 著者:紫式部
しれぬ世の中であるからと、思うことすらも洩らしがたい恋に心を悩ませ、はては宇治の大姫君さえ生きていてくれたならば、その人を妻とすることができていたのであれば、ど....