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大学頭
「大学頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大学頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
日本人の海外へ渡航するのを禁じている。我々は、そのことを横浜に停泊していた頃、林
大学頭《はやしだいがくのかみ》からきいて知っている。従って、我々はこの法律を順守....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
意味ある通行を数えて見ると、彦根よりする井伊掃部頭、江戸より老中|間部下総守、林
大学頭、監察|岩瀬肥後守、等、等――それらのすでに横死したりまたは現存する幕府の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
屋よりする成瀬隼人之正、江戸よりする長崎奉行水野|筑後守、老中|間部下総守、林|
大学頭、監察岩瀬|肥後守から、水戸の武田耕雲斎、旧幕府の大目付で外国奉行を兼ねた....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
うので、遂に幕府にその処置を伺い出たのである。 そこで、幕府では、当時の儒官林
大学頭信篤(鳳岡)および新井筑後守(白石)に命じて擬律せしめることになった。林大....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
年の御江戸分間地図を見ると、道三橋から竜の口、八代洲河岸にかけて、諸大名や、林|
大学頭の御上屋敷、定火消屋敷などが立並んでいる。そのころは既に広重の出世作、『東....
「連環記」より 著者:幸田露伴
斉光は東宮学士、斉光の子の為基も文章博士であり、大江家の系図を覧れば、文章博士や
大学頭の鈴なりで、定基は為基の弟、匡衡とは従兄弟同士である。で、定基は父祖の功に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らぬ、女をみたような馬鹿野郎だ。 十二の年、兄貴が世話をして学問をはじめたが、林
大学頭《はやしだいがくのかみ》のところへ連れて行きおったが、それより聖堂の寄宿部....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
りそれほどその八景は彼には満足に思われたのであった。 老中若年寄りを初めとし林
大学頭など列座の上、下見の相談の催おされたのは年も押し詰まった師走のことであった....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
籠は空であったが、もう一つの駕籠から現われたのは儒者風の立派な人物であった。 「
大学頭林家より、参りましたものにござりまするが、なにとぞ先生のご来診を得たく、折....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
ざるのみならず、他士族と歯《よわい》するを許さざるの風なりき。 徳川の儒臣|林
大学頭《はやしだいがくのかみ》は、世々《よよ》
大学頭にして、その身分は、老中《ろ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
に「イット、イズ、エ、ドッグ」を初めた。 いよいよ出でて益々突飛なるは新学の林
大学頭たるK博士の人種改良論であった。日本の文化を根本的に革新するには先ず人種を....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ら東大寺が仏教大学の組織を有するに至った時には、普通の大学と分れて、普通の大学は
大学頭を戴いて法政、暦数、史書などの研究をする。仏教の方にも法相衆、三論衆、華厳....
「無月物語」より 著者:久生十蘭
盛かな」という和歌を添えてつくづくにねがいあげた。法皇はあわれに思って、東宮博士
大学頭範雄の三男の範兼を葛木の婿にえらび、一千貫の嫁資をつけ嫁入らせるようにと沙....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
右衛門ノ尉の家来で、御所の門衛と狎れ合いでの仕業とわかり、即日、首をはねられた。
大学頭紀ノ行親の家にも、近ごろ覆面の武士三名が押入った。妻女を暴行しようとしたの....