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「大宗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大宗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
学者になりたい、ダルウィン跣足《はだし》というほどの大科学者になりたい。もしくは大宗教家になりたい。しかし僕の願というのはこれでもない。もし僕の願が叶わないで以....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
ろうと思う。実に今日は、レオニダスのごとき大政治家|出《い》づるか、日蓮のごとき大宗教家現われ、鉄腕を揮《ふる》い、獅子吼《ししく》を放って、国民の惰眠を覚醒せ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
級は奴隷経済の上に抽象的な形而上の瞑想にふけり、宗教の発達を来たした。いわゆる三大宗教はみな亜熱帯に生まれたのである。半面、南種は安易な生活に慣れて社会制度は全....
地球盗難」より 著者:海野十三
平さんという人ですわ」 「ああ、古花甚平さん。あの人かア。――それから、今度は、大宗寺の庭に墜ちた径が五十センチある隕石を後で掘りだしたそうだが、あれは今誰が持....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
めて独立した茶室を建てたのは千宗易、すなわち後に利休という名で普通に知られている大宗匠で、彼は十六世紀|太閤秀吉の愛顧をこうむり、茶の湯の儀式を定めてこれを完成....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
入れたでもなかろうが、それでも緒余としてその道を得ていた。法橋紹巴は当時の連歌の大宗匠であった。しかし長頭丸が植通公を訪うた時、この頃何かの世間話があったかと尋....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
だということになる。真理運動に限らず、大衆の現実の苦悩からは完全に独立化した既成大宗教などは、治療や商売繁昌の御利益を説く宗教は迷信にすぎないと云っている。その....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
をも花道をも織部好みの建築や器物の意匠をも遺して居る人で、利休に雁行すべき侘道の大宗匠であり、利休より一段簡略な、侘に徹した人である。氏郷の其の花生の形は普通に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ざ》に似ておりますが、安房の国の人よ、それを憤《いきどお》り給うな。近世浮世絵の大宗匠|菱川師宣《ひしかわもろのぶ》は、諸君のその三十五方里の間から生れました。....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
客は早速湯殿に案内せられた。湯槽には新しい湯が溢れるばかりに沸いていた。茶の湯の大宗匠はそのなかに浸り、のんびりした気持になって頭のてっぺんや、頸窩にへばりつい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いのがあまりに不思議でありました。 兵馬は剣においても槍においても、そのころの大宗師《だいそうし》の正々堂々たる格法を見習っている人でありました。それが今ここ....
連環記」より 著者:幸田露伴
至った人で、贈従二位大江|維時の子であった。大江の家は大江|音人以来、儒道文学の大宗として、音人の子玉淵、千里、春潭、千古、皆詩歌を善くし、千里は和歌をも善くし....
菎蒻本」より 著者:泉鏡花
です。唯今下すったのは、手に取ると、すぐに直き近い処だとは思いました、……では、大宗寺様のかと存じましたが、召上った煙草の粉が附着いていますし、御縁日ではなし、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
芳の門から出たはずだが、少なくも伝統を破って、よかれあしかれ、明治初期の浮世絵の大宗《たいそう》をなしている。見ようによっては浮世絵の型が芳年から崩れはじめた…....
露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
があって、小説を作ったから序文を書いてくれといった。学海翁は硬軟兼備のその頃での大宗師であったから、門に伺候して著書の序文を請うものが引きも切らず、一々応接する....