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大将
「大将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大将の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
「勿論校長や科長よりもずっとあとについていたんでしょう。」
「そりゃどうも、――
大将格になった訣《わけ》ですな。」
葬列はもう寺に近い場末《ばすえ》の町にはい....
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
「何しろ項羽《こうう》と云う男は、英雄の器《うつわ》じゃないですな。」
漢《かん》の
大将|呂馬通《りょばつう》は、ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、疎《まばら》....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
兜《かぶと》だの、孔雀《くじゃく》の羽の矢だの、香木《こうぼく》の弓だの、立派な
大将の装いが、まるで雨か霰《あられ》のように、眩《まぶ》しく日に輝きながら、ばら....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
続けた。
「医科の和田といった日には、柔道の選手で、賄征伐《まかないせいばつ》の
大将で、リヴィングストンの崇拝家で、寒中《かんちゅう》一重物《ひとえもの》で通し....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
御客に御出でになる上《うえ》つ方《がた》の御顔ぶれで、今はいかに時めいている大臣
大将でも、一芸一能にすぐれていらっしゃらない方は、滅多《めった》に若殿様の御眼に....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
れた事がある。何しろYの事だから、床の間には石版摺《せきばんず》りの乃木《のぎ》
大将の掛物がかかっていて、その前に造花《ぞうか》の牡丹《ぼたん》が生けてあると云....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
《おおごしょ》の実検には具《そな》えおらぬか? 某《それがし》も一手《ひとて》の
大将だったものを。こういう辱《はずか》しめを受けた上は必ず祟《たた》りをせずには....
「年末の一日」より 著者:芥川竜之介
ら、前にもこう言う心もちを知っていたことを思い出した。それは僕の少年時代に或餓鬼
大将にいじめられ、しかも泣かずに我慢して家《うち》へ帰った時の心もちだった。
....
「老年」より 著者:芥川竜之介
た部屋の中は、火鉢のほてりで、のぼせるくらいあたたかい。人の悪い中洲《なかず》の
大将などは、鉄無地《てつむじ》の羽織に、茶のきんとうしの御召揃《おめしぞろ》いか....
「路上」より 著者:芥川竜之介
生を知らなかったかな。仏文の藤沢慧《ふじさわさとし》君。『城』同人《どうじん》の
大将株で、この間ボオドレエル詩抄と云う飜訳を出した人だ。――こっちは英文の安田俊....
「少年」より 著者:芥川竜之介
六 お母さん
八歳か九歳《くさい》の時か、とにかくどちらかの秋である。陸軍
大将の川島《かわしま》は回向院《えこういん》の濡《ぬ》れ仏《ぼとけ》の石壇《いし....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
っている。徳ちゃんは確か総武鉄道の社長か何かの次男に生まれた、負けぬ気の強い餓鬼
大将だった。 しかし小学校へはいるが早いか僕はたちまち世間に多い「いじめっ子」....
「佐藤春夫氏の事」より 著者:芥川竜之介
の思想を彩るものは常に一脈の詩情なり。故に佐藤はその詩情を満足せしむる限り、乃木
大将を崇拝する事を辞せざると同時に、大石内蔵助を撲殺するも顧る所にあらず。佐藤の....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
八一四年八月二十一日にパリで死んだ。 ルムフォード伯の功業は、ヴィーデンという
大将とデビーとを見出した事であると謂われるが、ヤングもまたルムフォードに見出され....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
い。 しかし、この妖術をかけられた地方につきまとう主領の精霊で、空中の魔力の総
大将とおぼしいのは、首の無い騎士の亡霊である。ある人たちのいうのには、これはヘッ....