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大岡越前守
「大岡越前守〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大岡越前守の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
依田豊前守と御交代になり明和《めいわ》の六年八月十五日までお勤めに成ったという。
大岡越前守、依田豊前守、曲淵甲斐守、根岸肥前守《ねぎしひぜんのかみ》などいうは何....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
みんな頭を痛めてしまうんです。そこらが名奉行とぼんくらの岐《わか》れるところで、
大岡越前守や根岸肥前守はそういう難問題をうまく切り捌いたのでしょう。江戸の町奉行....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
劇評を聞こうと思ったからである。そのときの狂言は「天一坊」の通しで、初代左団次の
大岡越前守、権十郎の山内伊賀之助、小団次の天一坊という役割であった。 わたしの....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
戸の町奉行、江戸のことなら何うともなるが、此土地では何うも手も足も出せない」 「
大岡越前守忠相と宣られ、ご機嫌をお伺いにご登城なされ、伝手にご金蔵をお調べになっ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は姚の明察に服して、包孝粛の再来と称した。 (包孝粛は宋時代の明判官で、わが国の
大岡越前守ともいうべき人である)。 鬼の贓品 陝西のある村に老女が住んで....
「初冬の日記から」より 著者:寺田寅彦
達はいよいよ有罪の判断を下すであろうという心細い宣告を下されるのである。天一坊の
大岡越前守を想い出させる。 さすがそこは芝居であるからこのミルクホールの店先を....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
阿弥も定めて痛快を感じたであろう。この初演は明治八年一月の新富座で、主なる役割は
大岡越前守(坂東彦三郎)天一坊、白石治右衛門(尾上菊五郎)山内伊賀之助、吉田三五....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
幻出没ヲ同ジウス、星五郎強奪度無シト雖モ、ヨク散ジテ窮民ヲ賑ス、云々。 兎まれ
大岡越前守が、この暁星五郎なる賊を、幾度か捕えようとして躊躇したことは、事実らしいということである。....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
ああそうか、大岡様のな」 弓之助は礼をいって足を返した。 「享保年間の名奉行、
大岡越前守と来たひには、とても素晴らしい人傑だったが、子孫にはろくな物は出ないよ....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
えてみたいと思います。 法律とか裁判とかいうことを考えると、われわれは、じきに
大岡越前守を思い起こします。そうして彼こそは、裁判官の理想、名法官であると考えま....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
大岡越前守は、江戸町奉行になってから一、二年|経った頃、人相と云うことに興味を持....
「歴史的探偵小説の興味」より 著者:小酒井不木
いう所に、興味があるのである。別項に掲げた拙稿「世界裁判奇談」の中にも書いたが、
大岡越前守その他の名判官の裁判物語は、その名判官の機智の働かせ方が興味の中心とな....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
法を考えてみたいと思います。 昔の裁判にはなんとなく人間味がありました。例えば
大岡越前守の講談などを聞くとつくづくそういうことを感じます。それで私はいつもその....
「黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
と思ったので、彼はその事情を打ち明けてこの一件を南の町奉行所へ移した。南の奉行は
大岡越前守|忠相で、享保二年以来、十年以上もここに勤続して名奉行の名誉を頂いてい....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
れも弟には及ばなかった。晩年の家橘は和事師から抜け出そうとして、熊谷や、鱶七や、
大岡越前守や、そういうたぐいの役々を好んで演じていたが、いずれも団十郎張りである....