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「大師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大師の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
早春」より 著者:芥川竜之介
半になったが最後、さっさと博物館を出るつもりである。桜はまださいていない。が、両大師前《りょうだいしまえ》にある木などは曇天を透《す》かせた枝々に赤い蕾《つぼみ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
も何回も読みこなして、それに一つの体系を与えました。その最高の仕事をしたのが天台大師であります。天台大師はこの教学の時代に生まれた人です。天台大師が立てた仏教の....
若菜のうち」より 著者:泉鏡花
一月はじめだから、……さあ、もう冬であった。 場所は――前記のは、桂川を上る、大師の奥の院へ行く本道と、渓流を隔てた、川堤の岐路だった。これは新停車場へ向って....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
世話になって、その帰途がけ、大仁からの電車でしたよ。この月二十日の修善寺の、あの大師講の時ですがね、――お宅の傍の虎渓橋正面の寺の石段の真中へ――夥多い参詣だか....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
大言、年のお少さ。まだ一度も声は聞かず、顔はもとより見た事もなけれども……当流の大師匠、恩地源三郎どの養子と聞く……同じ喜多八氏の外にはあるまい。さようでござろ....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
ら出たのであった。 「では、やっぱりお狂言の?……」 「いや、能楽の方です。――大師匠方に内弟子の私たち。」 「老人の、あの苦心に見倣え、と先生の命令で出向いて....
露肆」より 著者:泉鏡花
いて、灰を吹きつつ、 「無駄だねえ。」 と清い声、冷かなものであった。 「弘法大師御夢想のお灸であすソ、利きますソ。」 と寝惚けたように云うと斉しく、これも....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
らしを霜夜にふつふつと吹いて曳く囃子屋台を真中に、磽※たる石ころ路を、坂なりに、大師|道のいろはの辻のあたりから、次第さがりに人なだれを打って来た。弁慶の長刀が....
山吹」より 著者:泉鏡花
らと来る梅雨模様の雨にもめげねえ群集だでね。相当の稼ぎはあっただが、もうやがて、大師様が奥の院から修禅寺へお下りだ。――遠くの方で、ドーンドーンと、御輿の太鼓の....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
はらはらと消し、真白い手を、衝と掉って押退けるようにしたのです。芋を石にする似非大師、むか腹を立って、洗濯もの黒くなれと、真黒に呪詛って出た!…… (ああ、われ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
、直槙は志を立てて、年紀十五六の時上京した。 彫刻家にして近代の巨匠、千駄木の大師匠と呼ばれた、雲原明流氏の内弟子になり、いわゆるけずり小僧から仕込まれて、門....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
、きょろッとして、それが、慌てて頬被を取ると、へたへたと叩頭をしました。(やあ、大師匠、先生、お婆々様ッ。)さ、……お婆々様は気障だけれども、大層な奉りようなん....
妖怪学」より 著者:井上円了
迦如来 五黄 応神天皇 九紫 仁徳天皇 三碧 聖徳太子 六白 弘法大師 二黒 菅原道真 三碧 円光大師 八白 親鸞聖人 八白 日蓮上....
迷信解」より 著者:井上円了
ところは易筮のごとく人の決心を定むるに過ぎぬ。その中にて最も多く行わるるは、元三大師の百籤である。余がかつてその鬮を入れたる箱を見しに、寸法に一定のきまりがあり....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
今、わが国旧来の宗教には神仏二教あり。仏はそのはじめ他邦より入りたるも、弘法大師神仏調和論を唱えてより以来、インドの仏教は転じて日本の仏教となり、ついで中世....