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「大手筋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大手筋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国貞えがく」より 著者:泉鏡花
あった。 さて、この辻から、以前織次の家のあった、某《なにがし》……町の方へ、大手筋《おおてすじ》を真直《まっすぐ》に折れて、一|丁《ちょう》ばかり行った処《....
鉄鎚」より 著者:夢野久作
来る吉報に転手児舞《てんてこまい》をしなければならなかった。 「……米国某新聞系大手筋のキューバ糖大買占め……紐育《ニューヨーク》の砂糖が一躍暴騰して、砂糖節約....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
声、凧の唸り、馬の嘶、座頭の高声、弥次郎兵衛も来れば喜太八も来る。名に負う江戸の大手筋東海道の賑やかさは今も昔も変わりがない。 その人通りを縫いながら駕籠と馬....
魔都」より 著者:久生十蘭
を呻りつけ、 「そこで松沢は血相を変えて、それからそれと筋を手繰って見たんだが、大手筋にも小手筋にもてんでそんな気振はない。ひょっとすると正当筋《すぢ》違いに動....
望郷」より 著者:服部之総
に入っていたのである。炭労は十三、四日にわたる四十八時間ストについで、十七日から大手筋十六社二十四万人が一せいに無期限ストに突入した。 車窓の左手に帝国製麻の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
かね、楮幣が」 「さ、それがない」 「もったいないことをしたよ。じつは武具仲買の大手筋が、楮幣払いでなら、ここで漆一千|斤、革五百枚の大注文を出すといっていたん....