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大新聞
「大新聞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大新聞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
の好奇心をそそられていたころであったが、木部は二十五という若い齢《とし》で、ある
大新聞社の従軍記者になってシナに渡り、月並みな通信文の多い中に、きわだって観察の....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
いた会話によっても、一概にデマとは信じ難いものだった。ただ不審に堪えないのは他の
大新聞の号外がまだ発行になっていないことだった。 そのとき程遠からぬところで、....
「天馬」より 著者:金史良
にも、絶対的に必要なのは論を俟《ま》たぬことではないか。今も厳として朝鮮文字の三
大新聞は文化の役割を立派に果しているし、朝鮮文字の雑誌や刊行物も民衆の心を豊かに....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
さて富岡先生は十一月の末|終にこの世を辞して何国は名物男一人を失なった。東京の
大新聞二三種に黒枠二十行ばかりの大きな広告が出て門人高山文輔、親戚細川繁、友人野....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
からず見いだすであろう。 娘義太夫全盛の証拠には、その当時の諸新聞は、二、三の
大新聞を除いて大抵は「今晩の語り物」という一欄を設けて、各寄席毎晩の浄瑠璃外題と....
「鬱屈禍」より 著者:太宰治
この新聞(帝
大新聞)の編輯者は、私の小説が、いつも失敗作ばかりで伸び切っていないのを聡明にも....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
ね。ほら、マニ教、知ってるでしょう。あそこへ信者に化けて乗りこむのです。天下の三
大新聞だのって云ったって、新聞雑誌、みんな念入りに失敗してやがんのさ。場合によっ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
き素直さを汚すこと万々である。 この茶番をマトモにとりあげて疑うことを知らない
大新聞の推理力の不足さは決定的で、拙者の探偵小説でも読んで、大いに勉強することで....
「能面の秘密」より 著者:坂口安吾
んよ。爺さんに白状させても記事にしてみせますよ」九太夫は静かに制した。 「天下の
大新聞がカラ振りはつつしんだ方がいいようですよ。あの爺さんは白状することがありま....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
た放恣さとしてよりも、出版資本の没落したくない消極的な焦躁として私達の目に映る。
大新聞以外の出版資本は、他産業にくらべて資本の基底が浅く、無名または風変りの作家....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
那子メジシンの裏面を曝露する」などという記事が、新聞に掲載されだした。 勿論、
大新聞は年に何万円かの広告料を貰っている手前、そんな記事はのせたくものせなかった....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
ビイユとボラングレーとの間に往復した手紙を持っているから、それは今夜いや明朝の四
大新聞に素破抜く事になっているんだ。愚図々々云わずと早く大統領の所へ行って一時間....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
フに能舞台が出来たところでやがては少しも突飛なことでなくなる。 日日、報知の二
大新聞が街を隔てて相聳えている。それに近く東京朝日も時事も宏壮な家屋を新築した。....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
ら、それは当然のことであった。そこで水が非常に貴重なものとなった。それは然し、某
大新聞が生水宣伝をしたためばかりではなかった。氷の値が鰻上りに上った。N製氷会社....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
場所たる、銀座四丁目の交叉点である、昔はここに毎日新聞、日日新聞、その他二つの四
大新聞社が相対して立っていたのを覚えているが、新聞社は皆それ/″\銀座から影をか....