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大根卸し
「大根卸し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大根卸しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
き徹っているのは、言うまでもなく富士の山だ。思いがけなく頭の上が、二、三寸ほど、
大根卸しでも注いだように、白くなっている。山の新雪! 下界では未だ霜が結んだとい....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ばち》が仰向《あおむ》けに置かれて、摺鉢の中には小桶の尻が吾輩の方を向いている。
大根卸し、摺小木《すりこぎ》が並んで懸《か》けてある傍《かたわ》らに火消壺だけが....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うしろ影が、消え残っている雪明かりに薄黒く見えた。半七は足もとに気をつけながら、
大根卸しのように泥濘《ぬか》っている雪解け路を辿ってゆくと、二人の影は辰伊勢の寮....
「食魔」より 著者:岡本かの子
う恰好に近かった。土鼠が食い耽る飽くなき態があった。 その間、たまに彼は箸を、
大根卸しの壺に差出したが、ついに煮大根の鉢にはつけなかった。 食い終って一通り....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
案が浮かんで来たので、私はそっと台所へやって行きました。 台所へ行くと、其所に
大根卸しに使った大根の切れッ端がある。それを持って来て、お手の物の小刀で猫の足跡....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
り出すべし。その皿には湯を少しく入れておく。汁は鰹節の煎汁《だし》と醤油を煮立て
大根卸しを添ゆ。 ○バラー肉をシチュウにするは沸立ちたる湯へ肉を入れ、ホンの少し....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
取りますから誰でも餅を食べる時には側へ大根卸《だいこんおろ》しを置くべき事です。
大根卸しを食べると餅はスルスルと喉を通るし胃へ入っても早く消化します」子爵「なる....