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大根役者
「大根役者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大根役者の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狼疾記」より 著者:中島敦
々の所作を神経質に演じている訳だ。全く、どうにも手の込んだ大馬鹿野郎・度しがたい
大根役者だよ。お前という男は。………… 気がつくと、三造は、何処かの店の飾窓《....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
府の補助を受けてる四大劇場だけでも、三千人近くの専属人員と、千万フラン余の費用。
大根役者の人気ばかりで湧《わ》きたってるパリー全市。一歩ごとに眼に触れるものは、....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
してはしないでしょうか。人を辱《はずかし》めるような賞賛の仕方をしてるわ。どんな
大根役者が演ずるのを見ても、やはり同じようにうれしがってるわ。軽蔑《けいべつ》す....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
「へえん、随分ご親切だけど、かえって親切が仇にもなるわよ」 と、お加代はしかし
大根役者ではなかった。 「親切が仇に……? なんぜや……?」 豹吉はききかけて....
「料理芝居」より 著者:北大路魯山人
いというのは、この芝居が多くの場合デモ芝居だからである。この芝居を演ずる料理人が
大根役者であって、名優でないからである。今日、何々フランス料理、茶料理、懐石など....