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大業
「大業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
父は長州|萩《はぎ》の人だった。彼はことさらに叔父の前に滔々《とうとう》と維新の
大業を論じ、上は村田清風から下は山県有朋《やまがたありとも》に至る長州の人材を讃....
「或る女」より 著者:有島武郎
大怪事
事務長と婦人船客との道ならぬ恋――
船客は木部孤※の先妻
こういう
大業《おおぎょう》な標題がまず葉子の目を小痛《こいた》く射つけた。
「本邦にて....
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
殺したいと思ったことさえあった。が、そのたびごとに、不退転の勇を翻し、諸人救済の
大業をなすべき機縁のいたらんことを祈念した。 享保《きょうほう》九年の秋であっ....
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
蘭学の大成も、数代を要するに違いないと思っていた。彼は、そうした一代に期しがたい
大業を志すよりも、一事一書に志を集めて一代に成就することを期するに如《し》かじと....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
って見ることをお勧め申します。
また有名なる慈善家ピーボディーはいかにして彼の
大業を成したかと申しまするに、彼が初めてベルモントの山から出るときには、ボストン....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
「それでもね、」 と愛々しく打傾き、 「お惣菜なんか持込むのに、お玄関からじゃ
大業ですもの。それに、あの、花にも水を遣りたかったの。」 「綺麗ですな、まあ、お....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
った。 「あんな旧いものは見殺しにするほどの度胸がなければ、新しいものを創生する
大業は仕了わせられるものではない。」 ついでにちらりと秀江の姿が浮んだ。 彼....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
代には見られなかった内部的対立が兆していた。つまり武家と公卿が各々、自分こそ此の
大業の事実上の功労者であると、銘々勝手に考え出して来た為である。 武家にすれば....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
、御殿女中、と心得たので、その実|確にどんな姿だか分りませぬ。 さあ、是沙汰は
大業で、…… (朝|疾う起きて空見れば、 口紅つけた上※が、) と村の小....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
の辺に在るべき。これ勝伯が一|身を以て万死の途に馳駆し、その危局を拾収し、維新の
大業を完成せしむるに余力を剰さざりし所以にあらずや云々」とは評論全篇の骨子にして....
「無表情の表情」より 著者:上村松園
ませんのみか、習えば習うほど、稽古を積めば積むほど娯しみが深くなってゆきまして、
大業に申せば、私どもの生活のすぐれた糧となって居ります。 ◇ 能楽に....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
らしゅう構えて居る人でもちょっとした事で腹を立てる。こういう人種は忍耐力をもって
大業を成すことはむつかしい。ジンギスカンのように合戦をやって一時|成就する人が出....
「現代茶人批判」より 著者:北大路魯山人
芸術の生まれようはずのないことは、論議の余地がないのである。況や、陶工を駆使して
大業を成しとげんとなすがごときは、滑稽といわざるを得ない。このような失態を目前に....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
くのごとき大学にして、はじめて真の日本大学というべし。しかれども、大学のことたる
大業なり。一朝に創して一夕に成るべきにあらず、漸々次々その序を追って基礎を起こし....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
す。この夏は雨が尠くてどうかと心配してゐましたが、このごろ甘雨が降ります。皇国の
大業の成る証です。それにつけても大兄等将士の御奮戦に対して感謝無限にていつも涙が....