大死一番[語句情報] »
大死一番
「大死一番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大死一番の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
に帰った……」
「やっと安心した」と迷亭君が胸を撫《な》でおろす真似をする。
「
大死一番《たいしいちばん》乾坤新《けんこんあらた》なり」と独仙君は目くばせをする....
「語られざる哲学」より 著者:三木清
にどこまでもへりくだって絶対に他を信頼する心、自由の獲得のためにはあくまで戦って
大死一番して後甦るの工夫を忘れない剛健な心、それらに対してのみ救済の完成と自由の....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ぞ。東洋では昔から、死ぬことで何もかも解決して来たものです。禅道がその極致です。
大死一番、無の境地に立って、いっさいに立ち向かおうというのです。そこにお気がつか....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いや、もう会ったも同じでござります。会いますまい」 「なぜじゃ?」 「せっかく、
大死一番して、かように生れ甦って、修業の第一歩に向おうと、心を固めております門出....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 おそらくは、その寛達で豪毅な平常と教養からおしても、 これまでか と、
大死一番の死を観ておられたことと思う。 たとえ、大業ツイニ成ラズ――の御無念は....