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大殿
「大殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
一
先頃|
大殿様《おおとのさま》御一代中で、一番|人目《ひとめ》を駭《おどろ》かせた、地獄....
「上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
ることなどであるが、これを一括して言えば、日本北アルプスとも称すべき飛騨山脈の、
大殿堂は上高地峡谷によって、その第一の神秘なる扉を開かれたのである。 これを日....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
はあざけるように、ほほと軽く笑いながら、再び草むらへ消えるように隠れてしまった。
大殿《おおとの》にはそれを聞こしめされて、この古屋敷は変化《へんげ》の住み家《か....
「父帰る」より 著者:菊池寛
所から食事を運びながら)そうや、お父さんは評判のええ男であったんや。お父さんが、
大殿様のお小姓をしていた時に、奥女中がお箸箱に恋歌を添えて、送って来たという話が....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
んとなく変な空気が漂っていることに気がついたが、しかしその夜のうちに、あの愛慾の
大殿堂ゴールデン・バットがピタリと大戸を閉じてしまうなどとは夢にも気がつかなかっ....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
のとおり、夜の幕の唯中に、燦然と輝く百光を浴びて城のように浮きあがっている歓楽の
大殿堂は、どこに忌むべき吸血鬼の巣があるかと思うほどだった。その素晴らしく高く聳....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
の操縦室にちがいなかった。なにしろすごい動力室であった。科学と技術の粋をあつめた
大殿堂とでも、いいたいほどの大壮観であった。 「さっき見た大きなエンジンは、何を....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
。剣道指南番にござります。しかるにこの頃私は老朽、役に立ちませぬ。それにも拘らず
大殿様はじめ若殿様におかれましても、昔通りご重用くだされ、家中の者もこの老人を疎....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
二重三重までは格別、当お天守五重までは、生あるものの参った例はありませぬ。今宵、
大殿の仰せに依って、私、見届けに参りました。 夫人 それだけの事か。 図書 且つ....
「『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
多くて」という桐壺の帝の愁より始め、「つれづれと降り暮して、肅やかなる宵の雨に」
大殿油近くの、面白い会話「臨時の祭の調楽に、夜更けて、いみじう霰ふる夜」の風流、....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
の宮に 天の下 知ろしめしけむ すめろぎの 神のみことの 大宮は ここと聞けども
大殿は ここといえども 霞立つ 春日かきれる 夏草香 繁くなりぬる ももしきの大....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
立所に出来て仕舞った、また同盟会議所のごときは、優に一億万人を収容するに足るべき
大殿堂であるが、ここには各国から簡派したる、各階級の議員が、充満しておるのである....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
ぜ成らぬ。」と、師冬はその眼に稲妻を走らせた。「父上不得心か、但しは姫か。」 「
大殿の思召しは存じませぬが……。」 「なりゃ、姫か。姫が不得心と申すことを其方た....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
能智とある久々は茎にて、草木の幹をいふ。智は男を尊む称なり。智と都と通音なり。又
大殿寮祝詞に、久久遅命とあるなど思ふに、木もて作れる人形を舞はし動かす時は、神あ....
「古事記」より 著者:太安万侶
言つて軍を集めましたが、集め得ませんでしたから、「お仕え申しましよう」と僞つて、
大殿を作つてその殿の内に仕掛を作つて待ちました時に、オトウカシがまず出て來て、拜....