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「大波小波〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大波小波の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ここをせんどと急がせました。 3 川は長雨に水かさを増して、岸を洗う大波小波、青葉に茂る並み木の土手を洗いながら、雨はまた雨で墨田のふぜいなかなかに....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
り、車で勿来関址見物に出かける。 町はずれの隧道を、常陸から入って磐城に出た。大波小波|※々と打寄する淋しい浜街道を少し往って、唯有る茶店で車を下りた。奈古曾....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
が近くなったので、水音は、ごうごうと、すさまじく谷の空気を震動させ、白い姿をした大波小波は、川楊の枝をこづき廻して、さんざめき、そそり立つ切り崖の迫って来る暗い....
今日の文学と文学賞」より 著者:宮本百合子
う作家と、そのような作家を志して文学修業を怠らない人々とが、窮局において、世態の大波小波を根づよく凌いで、未曾有の質的低下を示していると云われている今日の文学の....
しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
一つの獅子頭を三人のひとがかぶっている。小原壮助1/3が、七月十五日東京新聞の「大波小波」に「出版の自由か不自由か」という一文をかかげた。 『新日本文学』六月号....
合図の旗」より 著者:宮本百合子
の朝夕におこる大きい波、小さい波、それは悉く相互関係をもって男子の生活の岸もうつ大波小波である現実が、理解されて来る。女はどうも髪が長くて、智慧が短いと辛辣めか....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
その本よみ。それから別の仕事。そういう順序でやってゆきます。 『都』の文芸欄の「大波小波」時々面白いものがあり、きょうは翻訳について書いたものがありました。『キ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
謂文学史の内容を見きわめられるだけの文芸批評家が必要です。 この間、『都』の「大波小波」に女の批評家出よ、という短文があってね、私は批評家にちがいないけれど小....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
るべし。 気が遠くなるような思いで待っているうちに楽屋のほうで波音を聞かせる。大波小波、狂瀾怒濤。小豆をつかって無闇に波の音を立てるもんだから、見物の一同は船....
小説 円朝」より 著者:正岡容
力として取り沙汰された。 さてあとの二日は「累双紙」のほうを演った。 これも大波小波を大道具大仕掛で迫真に見せたり、本雨を降らせたりした。これまたヤンヤヤン....