大湊[語句情報] »
大湊
「大湊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大湊の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、午後十時、北海道、根室湾を、占領した。聯隊は、更に、津軽海峡を征服し、青森県|
大湊要港を占拠せんものと、機会を窺っている模様である」 (ああ、内地までも、敵機....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
に群って、波頭のせり上るように、噴水のたぎるように、おどっているところは、一個|
大湊合の自然の花束とも見られよう、その花盛りの中に、どうかすると、北向きに固く結....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
紙の表を見て、 「女文字《おんなもじ》だね、女にしちゃよく書いてある。なんだ……
大湊《おおみなと》、与兵衛様方小島様まいる――おやおや、この宛先は
大湊だよ」 「....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
一 これらの連中がみんな東を指して去ってから後、十日ほどして、一人の虚無僧《こむそう》が
大湊《おおみなと》を朝の早立ちにして、やがて東を指して歩いて行きます。これは机竜....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
であり女の声であることだけはたしかです。 「もし、わたしは君でございます、伊勢の
大湊《おおみなと》を出る時に船でお世話になりました、あの君と申す女でございます」....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た道庵もまた驚きました。お松にとっては道庵は再生の恩人であり、伊勢参りをした時に
大湊《おおみなと》で会って奇遇を喜んだこともありました。これはこれはと言って道庵....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
模、伊豆の諸国に大地震があって、海に臨んだ国には海嘯があった。この海嘯には伊勢の
大湊が潰れて千軒の人家を流し、五千の溺死人を出したが、鎌倉の由比ヶ浜にも二百人の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
海だけが、生涯のうち全く忘れがたなき海の印象として残されている。
ことにあの、
大湊《おおみなと》の一夜――あの時に、あの晩に、お君を擁護して
大湊の与兵衛の舟小....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
ら二幕しか出せないということになった、しかもその二幕も間《あい》の山《やま》だの
大湊《おおみなと》の船小屋だのいい処は除いて久能山と徳間峠しか出せないことになっ....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
。 金十郎は胸とどろかせながら、去年の夏のはじめ、八条猪熊の女衒に連れだされ、
大湊という、北の湊の船宿へ、飯盛に売られたひとがあったそうだが、となぞをかけると....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
もするが、いうに足らない程度である。 「渡舟の者が、呶鳴っておりますがの。旦那は
大湊へお越しになるのではございませぬか」 さざえを焼いている老爺に注意されて、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
親には想像もなし能わないことだった。 義良親王と一行の随員たちは、やがて伊勢ノ
大湊に集まり、用意されていた大船五十二そうの上に乗り別れた。 吉野山から伊勢の....