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大祖父
「大祖父〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大祖父の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「顔」より 著者:宮本百合子
ザは、赤い更紗のカーテンで半分かくされているフランツの臥床を眺めた。 「――俺の
大祖父はやっぱりあのちびのように黒い眼をしていたっけが――死ぬ時分には村の書記で....
「予言」より 著者:久生十蘭
世子の手に接吻し、支那からマカオをひったくったアルヴァーロ・フェルナンデスは私の
大祖父で、銅像は、いまもマカオにあります、などと愚にもつかぬことを口走るので、安....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
継いで来た長い歴史のために破損したのであって、ここに彫り込まれた三人目の漁夫は、
大祖父によく似ていると皆《みんな》が評判すること。お二人がお寝みになるこの寝台で....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、上方加担の大名との色わけには、複雑極まる政治的な底流があるので去年、 (宗家の
大祖父が危篤のため) というよい口実を得た折に、いちど大和へ帰り、その以後は、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
一時はこの地方で、全盛をきわめたものだが」と、喞つもあり、蒙古襲来の役に、わしの
大祖父は、どう働いたとか。承久ノ乱では、宮方へついたがため、家名を失い、以後はこ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
三学から説いて、自己の見解と、剣禅の境地を、口語体交じりに書いているのであるが、
大祖父の石舟斎のことを、おじいがこういった、また父の但馬守のことばを、チチがいう....