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「大童〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大童の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第五氷河期」より 著者:海野十三
、地底で発電しようと計画しています。それから薬品を買い込んだり、書籍を集めたり、大童で働いているそうです」 「アメリカ人は、博士の計画を知っているのだろうか。つ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
ら。そこの釣堀に、四人|連、皆洋服で、まだ酔の醒めねえ顔も見えて、帽子は被っても大童と云う体だ。芳原げえりが、朝ッぱら鯉を釣っているじゃねえか。 釣ってるのは....
蠅男」より 著者:海野十三
はベルを押せ。なにベルがない。探せ探せ。どこかにある筈や」 と指揮の巡査部長が大童の号令ぶりをみせた。 「――それから別に、お前とお前とで、この鉄の門を越えて....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
余り現場に触れないほうがいいんだよ」 けれども彼は私の忠告などには耳もかさず、大童になってあれこれと船中を物色していたが、やがて檣柱の側へ近附くと、大檣帆の裾....
火星兵団」より 著者:海野十三
のがあると言放ったのだ。そうして、この間から、捜査課をあげて、みんなで手わけして大童で探しているあの怪人丸木が、その火星兵団員だという蟻田博士の言葉は、二重三重....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
びあがった。 「はてな、――」 そのとき少尉は、地上の信号灯の前に一つの人影が大童になって綱を解こうとしているのを認めた。 「おお、やっと気球係の地上員がやっ....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
並行になりました。生ぐさい草の香が鼻をうちます。 「どうだ、見えないか」と警部は大童です。 「さアまだ見えませんが……呀ッ呀ッ、居ました、居ましたッ」 「どこだ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
にまい下りた。中には飛行池に着水する水上機もあった。総出の整備員は、汗だくだくの大童となって、新着の飛行機をエレベーターにのせ、それぞれの格納庫へおろした。 ....
空襲警報」より 著者:海野十三
弾だ」 「あわてるなあわてるな。落ちるところを注意していろ!」 鍛冶屋の大将は大童で防護団を指揮していた。 町々からは恐怖の悲鳴がまいあがる。 ガラガラガ....
海の使者」より 著者:泉鏡花
げて来た時ばかり、水を湛えて、真水には干て了う。池の周囲はおどろおどろと蘆の葉が大童で、真中所、河童の皿にぴちゃぴちゃと水を溜めて、其処を、干潟に取り残された小....
菎蒻本」より 著者:泉鏡花
すぐに晴れたけれども――丸潰れとなった。……以来、打続いた風ッ吹きで、銀杏の梢も大童に乱れて蓬々しかった、その今夜は、霞に夕化粧で薄あかりにすらりと立つ。 堂....
黒百合」より 著者:泉鏡花
つぶついう。 被った帽も振落したか、駆附けの呼吸もまだはずむ、お館の馬丁義作、大童で汗を拭き、 「どうしたって、あれでさ、お前様、私ゃ飛んでもねえどじを行った....
星女郎」より 著者:泉鏡花
した。……冷こい大戸の端へ手を掛けて、目ばかり出して…… その時分には、当人|大童で、帽子も持物も転げ出して草隠れ、で足許が暗くなった。 遥か突当り――崖を....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
赤松屋敷の門前と白旗城中との二場で、前の門前では大勢の立廻りがある。後の城中では大童の鎧武者(左団次の渥美五郎)の御注進がある。この鎧武者が敵の軍兵と闘いながら....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ガアトンのあとを襲いたいというのである。エセックスはただちに承諾した。軍の組織に大童になっている一方、女王の意志ははっきりしないし、自分の職務には気を配らなけれ....