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大胆不敵
「大胆不敵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大胆不敵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
と思う。」 と言うと斉しく、仰向けに寝て、毛布を胸へ。――鶏の声を聞きながら、
大胆不敵な鼾で、すやすやと寝たのである。 暁かけて、院長が一度、河野の母親大夫....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
の女の着衣を持ち出したとしても、足袋の片足や、湯文字の一枚までも残さぬなどという
大胆不敵な行動が、あの際出来るものでなく、下駄の無いことに至っては、もはやそんな....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
出したのは、初号活字の大きい見出しのついた東京××新聞の号外だった。 省線電車に
大胆不敵な射撃手現わる 前夜と同一犯人か とあり、今夜の二ツ木兼子射殺事件....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
のであるから、驚くのも無理ではなかった。 ひょっくり現れた伊号一〇一潜水艦は、
大胆不敵にも、大混乱を始めている主力艦の後方に浮び上り、永らく中絶していた味方の....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
者団は、そこで課長の心臓をつくような質問の巨弾を放ったのだった。 「三年ほど前、
大胆不敵な強盗殺人を連発して天下のお尋ね者となった兇賊痣蟹仙斎という男がありまし....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
位怪しい人物はないと思われる。黙って殺人をして引取っていったとすると、これは実に
大胆不敵な兇漢であるといわなければならない。妾を吃驚させるなんて――殺人者として....
「海底大陸」より 著者:海野十三
づまるような緊張だった。 そのとき、潜望鏡は、だんだん海面にのび上がってきた。
大胆不敵なやつ! そう思っているうちに、いよいよ船体をあらわして、ルゾン号の舷....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
げるなら誰でも知っている、有名な頑張り探偵の袋猫々その人であった。彼こそは、かの
大胆不敵にして奇行頻々たる怪賊の烏啼天駆といつも張合っているので有名なわけだった....
「地球要塞」より 著者:海野十三
い出した。 それは外でもない。昨夜あらわれた怪人X大使のことだった。あのような
大胆不敵な曲者に、このクロクロ島を再訪問されては困ってしまう。なにかいい方法はな....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
、沖島を早く銃殺せよというのだ。 少将は、そこで顔を、沖島の方へむけなおして、
大胆不敵な彼の面を、しばらくじっとみつめていたが、 「おい、黄いろい幽霊。本官が....
「豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
かわり、二人はいのちをなげだし、日本人の名をはずかしめないことをちかって、じつに
大胆不敵な方法でもって、この動く島から逃げだしたのです。 そのいさましい冒険物....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
機だな」 艦長は別にあわてた様子もなく、汽船と攻撃機とをじっと見つめています。
大胆不敵の艦長 痛快な捨身の戦法 一難去って又一難。こんどの相手は、潜水....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
の毒そうに首を振りながら、腕をあげて、帰る人々に挨拶した。 ラザルスの家へは、
大胆不敵の勇士が物凄い武器を持ったり、苦労を知らない青年たちが笑ったり歌を唄った....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
鎌遣いの名人、今日はここで荒熊の如き武道者をさえ殺したのであった。見掛けに依らぬ
大胆不敵さ、しかも印籠盗みの罪を重ねて八十六とまでに数えるとは。 それには遺伝....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
に王党と闘いながら連合諸王と対立する。ダントンは革命を救うための至上の方法として
大胆不敵を要求する。革命議会の断頭台も、ヴァンデの溺死も、車裂きの刑も、何ものも....