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「大衆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大衆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
はただ若干の少数な選ばれたる頭脳の人々の間にのみ保留されていたようである。誰でも大衆に対して述べようという場合となると、国家の利害に対する責任上、数百年来の昔か....
古狢」より 著者:泉鏡花
うどいい。帰省者も故郷へ錦ではない。よって件の古外套で、映画の台本や、仕入ものの大衆向で、どうにか世渡りをしているのであるから。 「陽気も陽気だし、それに、山に....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
務だし、世馴れて身の動作も柔かく、内輪の裡にもおのずから世の中つい通り――ここは大衆としようか――大衆向の艶を含んで、胸も腰もふっくらしている。 「わけなし、疾....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
いずれの時代、いずれの国土に於ても、これに例外はない。旧知識に満足して居る無智の大衆は、必ず新知識に向って、反抗の声を揚げるのが常則となって居る。かのイエスとて....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ひばりになって、フレデリクスベルグ公園の木のなかをとびまわる。こりゃあ、りっぱに大衆喜劇の種になる。」 そこで、書記のひばりは草のなかの枝ほどもありそうでした....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
せ日本のトーキーがおもしろくないことを問題にするからには、ついでのことに、日本の大衆文芸がおもしろくないことも少し問題にしてみたらどんなものかといいたい。 な....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
は現在の立候補手続きが人材を引き出すようにできていないことである。 現在の国民大衆の政治意識がいかに低いものであるかは、彼らの大部分が反動的政党を支持して平然....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
の裏切りである。また、悪を憤る精神の欠如であり、道徳的無感覚である。ひいては国民大衆、すなわち被支配階級全体に対する不忠である。 我々は、はからずも、いま政治....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
一 『八犬伝』と私 昔は今ほど忙しくなくて、誰でも多少の閑があったものと見える。いわゆる大衆物はやはり相応に流行して読まれたが、生活が約しかったのと多少の閑があったのと....
広告」より 著者:伊丹万作
ら「俳句」をやるという決心を聞かされたとき、私はこのセチがらい時勢に生産の報酬を大衆層に要求し得ないような、そんな暇仕事を選ぶことについて漠然たる不満と同時に不....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
)中日両国の正常な関係の回復をはばまないこと――これを受けとり、これを正確に国民大衆につたえたのであります。 これにもとづきましてわが社会党は一九五八年九月に....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
になる。そういうことが、党内に派閥があるかのごとく見られるのである。 社会党は大衆政党であるから議論する場合、時には左的議論あり右的議論がある事は当然である。....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
は労働農民党解体後日本労農党に参加し、以来日労系主流のおもむくところに従い、日本大衆党、全国労農大衆党、社会大衆党と、戦争中政党解消がなされるまで数々の政党を巡....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
資本主義国家の圧迫が、レーニンをしていわゆる「国防国家建設」への明確な目標を与え大衆を掌握せしめた。 もちろん「無産者独裁」が大衆を動かし得たる事は勿論である....
魯迅さん」より 著者:内山完造
は或る一部分の人しか鑑賞することができない。特に油絵などは画材が舶来品で高いから大衆向きでない。版画は多勢の人に、同じもので鑑賞させることができるし、値段も安い....