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「大衆的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大衆的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
なければならないのである。その意味で大衆の先頭に立ち、我々の側に多くの労働者を「大衆的に」獲得しなければならぬ。以前、工場内ではコッソリと、一人々々を仲間に入れ....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
いように、細かい方法がそこで決められた。河田も顔を出した。 ビラの形で撒かれる大衆的なニュースが、本当に生きた働きをするためには、その「時期」が絶対に選ばれな....
」より 著者:小林多喜二
「モップル」(赤色救援会)が、「班」組織によって、地域別に工場の中に直接に根を下し、大衆的基礎の上にその拡大強化をはかっている。 ××地区の第××班では、その班会....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
かならぬ、という諦めによって成立せるところ、先ず日本としてはもっとも合理的にして大衆的であり、安易にして新味あるところの服装であるかも知れない。 アッパッパと....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
う。然し、嫌な奴も存在したであろう。 目下芸術教育は盛んに普及し、一般的となり大衆的となりつつある。従って、どれが専門の画学生やら、アマツールやらさっぱり判ら....
母たち」より 著者:小林多喜二
てしまうの。 窪田が二十日程して釈放された。すると、直ぐ家へやって来てこんなに大衆的にやられている時に、遺族のものたちをバラ/\にして置いては悪いと云うので、....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
しまうであろう。 一つひろい世界を打ちまはり一せん二せんでたすけ行く こうした大衆的な、街頭的な、そして現世利益的な救いのための働きは、確かに宗教になくてはな....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
く無視されて、これも、どうやら、いわゆる「新劇」にもあらず、新派にもあらざる、「大衆的にしてやや新味のあるらしい演劇」を、特に「現代劇」などと銘うつ習慣ができか....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
に於て、一千版以上を重ねたと云われる程、多く読まれたとするならば(こゝでは、その大衆的影響を考慮に入れて、わざ/\文学的研究の対象として取上げたのであるが)それ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
は食道楽だというが、現在の大阪はそうではないね。フグ料理は大阪では一般に普及した大衆的な食べ物だ。ジャンジャン横丁的なフグ料理屋すらあるのである。私が食べたのは....
国枝史郎氏の人物と作品」より 著者:小酒井不木
凡ではない。そうして氏の作品も富士山のように高踏的ではなくて、信州の連山のように大衆的である。そうして氏は熱烈に郷国を愛しておられる。ことに木曾の天地を氏は最も....
たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
れぬ珍饌となって、味聖に幻滅を感ぜしめるのではあるまいか。 ついにその夜、狸は大衆的代用食には適せぬと折紙がつけられた。とうとう、狸公はバスに乗りそこなった。....
お茶漬けの味」より 著者:北大路魯山人
ジオなどに出てくる料理研究家と称する人々の発表する料理は、贅沢料理と言うよりも、大衆的であることを根本精神にしたものだから、贅沢者の参考にはなるまい。 そこで....
春泥」より 著者:久保田万太郎
「矢っ張、じゃァ、浅草かしら?」 「そうよ、浅草出演よ。――このごろのセリフの大衆的って奴よ。」三浦は冷かに「あんな、人を喰った、ふざけた、小癪に障る言草はね....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
、「ちんやの横町」とは文字通りちんやの横町の謂である。そういえば誰でも知っている大衆的の牛肉屋「ちんや」の横町である。――由来はいたって簡短である。 このうち....