大霜[語句情報] »
大霜
「大霜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大霜の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ある。甲冑も着ないで馬に乗って行くのもある。負傷兵を戸板で運ぶのもある。もはや、
大霜だ。天もまさに寒かった。 二 もとより浪士らは後方へ引き返す....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
った。三月、また怒って四月からその初め四日を借り、自分の終り三日と合せて一週間の
大霜を降らせ草を枯らししまったので、老女また牝牛を亡くしたそうだ。 スペインで....
「酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
が遲れていた。いつもならば十一月のなかばがくると、上信国境の山々は、いくたびかの
大霜にうたれ、木々の梢はうらぶれて、枯葉疎々として渓流のみぎわを訪れる、というの....