大須観音[語句情報] »
大須観音
「大須観音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大須観音の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
なかった。兎まれ天主閣へ上れるなら、こんな有難え事はねえ。いよいよ大願成就かな」
大須観音境内は、江戸で云えば浅草であった。 その附近に若松屋という、二流所の商....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たい、どんな奴が、何をやらかすのだ。 米友は前へ廻って木戸口を見ると、入口には
大須観音の提灯《ちょうちん》そこのけの、でっかい看板があがっている。 それを読....
「厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
れて山王の祠の石段を登っているところがあるかと思うと、馬丁に手を引かれて名古屋の
大須観音の広庭で玩具を買っている場面もある。淋しい田舎の古い家の台所の板間で、袖....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
ことになったが、武士であっては都合が悪いと云うので、とうとう大小をすててしまい、
大須観音の盛り場の――今日いうところの門前町へ、袋物の店を出し、商人として世を終....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
朝、これももう亡くなった小奇術《こづま》の巧かった弄珠子ビリケンと、私は名古屋の
大須観音境内を、中っ腹の朝酒でブラブラしていた。いよいよ自棄に身を持ち崩していた....