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「大飯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大飯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
うしょく》を帯びて弾力のない不活溌《ふかっぱつ》な徴候をあらわしている。その癖に大飯を食う。大飯を食った後《あと》でタカジヤスターゼを飲む。飲んだ後で書物をひろ....
岩石の間」より 著者:島崎藤村
んす。私共を御覧なさい、あの通りウジャウジャ居るんですからネ……加《おまけ》に、大飯食《おおめしぐら》いばかり揃《そろ》っていて」と言いかけて、学士は思い出した....
鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
衛門は武右衛門をつれて傷の手当をしに数馬の姻族、彦坂加兵衛の家へ行って水を飲み、大飯を食って、役人のくる迄と眠ってしまった。藤堂家中の人々が称《ほ》めるのも、鳥....
自叙伝」より 著者:大杉栄
では器械体操とベースボールとに夢中になっていた。そしてこうして一日とび廻っては、大飯を食っていた。 十三の正月から十四の正月までに、背が五寸延びた。そうして十....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
しまいまさア。それを、そんな事を云ッて置きながら、ずうずうしく、のべんくらりと、大飯を食らッて……ているとは何所《どこ》まで押《おし》が重《おもた》いンだか数《....
青年」より 著者:森鴎外
を書いたのを見ると、何処から来たということも知れている。Y県出身の崇拝者。目前で大飯を食っている純一の attribute はこれで尽きている。多言を須いないと....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ばって、そこの土庇《どびさし》に手をついてしまうかと思いのほか、 「あっはっは、大飯食らいの大声だ」 ブラリ起ちあがって、立ち去ろうとする横顔を、丹波のほうが....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
は銀一とオカネにこうどやされる。それでも歯をみがこうとしないのである。 弁内の大飯と早飯は物凄かった。誰よりも素早く余計にかッこもうというコンタンだ。 「手前....
決闘」より 著者:神西清
放埒で変な男ではあるが、まさか盗みはしまい、床へべっと唾もしまい、妻君のことを『大飯ばかりくらいおって働こうともしねえ』と叱りもしまい、手綱で子供をぶちもしまい....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
寸法をまちがえるので、末の見込みがなかった。頭が足りなかったのである。そのくせ、大飯をくう。両親は末怖しくなって、人夫をさがしていた山の木コリにあずけた。木コリ....
」より 著者:犬田卯
手を上へあげて、上へ……。汝ら、はア、いくつになると思ってけっかるんだ。一人前に大飯ばっかり喰いやがって、このでれ助野郎ら。」 やがて浩平が牛車で肥料の叺をい....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
あ出すから、眼鼻がついても帰ってくるな――勘、われもちったあ身入れろい、なんだ、大飯ばかり喰《くれ》えやがって。」 三 「二十五に二十五に十三に一つ....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
め、あれで死骸に被せてあった小枝を払いやがったのよ。勘、汝もちったあ頭を働かせ、大飯ばかり食いやがって。」 「だが、親分、何のために竹づっぽで?」 「知ってる者....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
は痩せていたので、ドウしたら肥るだろうと訊くと、 「それは容易い事だ。毎日一度|大飯を喰って、日比谷の原(その頃はマダ公園でなかった)を早足で三遍も廻れば直き肥....
おりき」より 著者:三好十郎
馬鹿にでも出来やす百姓なんぞ。好きな時に起きて寝て、泥の中さ、へえずり廻ってな、大飯くらって屁えこいてりゃ済まあ。……こら、こん野郎!(と千歯の歯に引っかかった....