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天の逆鉾
「天の逆鉾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天の逆鉾の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
向けに白い胸を高く聳かして死んでいた。その左の乳下には一本の短刀が垂直に突っ立ち
天の逆鉾のような形に見えた。どす黒い血潮が胸半分に拡がりそれから腋の下へと流れ落....
「高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
だ。それが絶頂だった。 私はまず、鉄柵のなかの岩石の堆積に逆さにつきささってる
天の逆鉾に向って、暫く瞑目した。それから、地面を匐ってる草の上に腰を下して、携え....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
い思いである。遠く人寰を離れて、千五百メートルの寂寥な高所での、その温い思いは、
天の逆鉾に纏わる伝説などから得らるるものではなく、平凡な人の姿と鳥の鳴き声から得....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
また梯子を上り、百万遍の念珠、五百羅漢、弘法大師の護摩壇、十六善神などいうを見、
天の逆鉾、八大観音などいうものあるあたりを経て、また梯子を上り、匍匐うようにして....