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天下太平
「天下太平〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天下太平の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幻影の盾」より 著者:夏目漱石
。軍《いく》さは七日目の午過からじゃ、城を囲めば港が見える。柱の上に赤が見えたら
天下太平……」 「白が見えたら……」とウィリアムは幻影の盾を睨《にら》む。夜叉《....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
う云う訳で一家町内芝居へ出てくるような善人で成り立っていたのであります。それじゃ
天下太平なものでありそうだのに、やっぱり夫婦喧嘩《ふうふげんか》も兄弟喧嘩もあり....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も力を現わすなよ、われと我が胸へ合わするこの合掌が、十方世界縦横|無礙《むげ》、
天下太平海陸安穏の護符だよ」 与八はそれを、なるほどと信じました。 それから....
「三月三十日」より 著者:太宰治
兎や角と御政事向の事を取沙汰致すわけでは御座いませんが、先生、昔から唐土の世には
天下太平の兆には綺麗な鳳凰とかいう鳥が舞い下ると申します。然し当節のように何も彼....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
立つような話なので私はすくなからずめんくらつたが、それでもとにかく注文の日限に「
天下太平記」というものをこねあげて渡したら、大枚百円なりを即金でもらつた。 何....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
習宜阿曾麻呂は太宰の主神として、宇佐八幡大神の神託と称し、道鏡を天位に即けたなら
天下太平ならんなどと、とんでもなきことを奏上して天皇を惑わしめ奉り、道鏡をして始....
「山の人生」より 著者:柳田国男
師や武蔵坊弁慶の如き、絶倫の勇武強力を発揮する機会をも与えなかった。これ恐らくは
天下太平の世の一弱点であったろう。 しかも胎内変化の生理学には、今日なお説き明....