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天仙
「天仙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天仙の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「骨董」より 著者:幸田露伴
人もなく、また利休ほどに一世の趣味を動かして向上進歩せしめた人もない。利休は実に
天仙の才である。自分なぞはいわゆる茶の湯者流の儀礼などは塵ばかりも知らぬ者である....
「断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
て、朝になるのを待ちかねていた世高は、白綾の汗巾へ墨を濃くして七言絶句を書いた。
天仙なお人の年少を惜む 年少|安ぞ能く仙を慕わざらん 一語三生縁已に定まる 錦片....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
い。 私は支那料理食べるためにのみ本田町|辺りへ出かけるが、思う。天華クラブや
天仙閣のも支那の、そのかど口から見る家の眺めを私は愛している。殊に天華クラブの前....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
駕籠を捨て、いよいよ万物相(岩山の群落の総称)への棧径へかかった。目指すところは
天仙台と、天女の化粧壺である。内地のどこかに胸突八丁という難路があるが、そんな道....
「神仙河野久」より 著者:田中貢太郎
って、照道大寿真と呼ばれるようになっておるが、近ぢかのうちに、地仙の籍を脱して、
天仙になることになっておる、この霊窟は、それまで住んでおる仮りの住家じゃ、ここへ....
「三国志」より 著者:吉川英治
切る一羽の鳥がある。孔明は日々悠久なる天地をながめ、あたかも霞を喰うて生きている
天仙か地仙のごとく物静かに日々を黙して送っていたが、一日、書をしたためて、ひそか....