天山[語句情報] »
天山
「天山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天山の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
いかた》に困るだろうから、死んでも食方の付く様にといって、実は根本《ねもと》の聖
天山《しょうでんやま》の手水鉢《ちょうずばち》の根に金が埋めて有るから、それを以....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い出して、雨の降るなかを帰って行きました」 「そりゃあ何刻《なんどき》だ」 「弁
天山の四ツがきこえる前でした」 「その後に宗兵衛はおめえの家《うち》へ顔を見せた....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
すね。今夜すぐに行きましょうか」 「相手は女だ。まあ、あしたでも好かろう」 弁
天山の五ツ(午後八時)の鐘を聞いて、二人は再びここを出た。小左衛門の露路の近所を....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
和2・8「文芸倶楽部」) 明治二十四年四月第二日曜日、若い新聞記者が浅草公園弁
天山の惣菜(岡田)へ午飯を食いにはいった。花盛りの日曜日であるから、混雑は云うま....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。」 「この旱りを知らんのか。お前の留守に、田圃は乾いてしまう。荒町あたりじゃ梵
天山へ登って、雨乞いを始めている。氏神さまへ行ってごらん、お千度参りの騒ぎだ。」....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
は、半蔵としても容易でなかったからである。 武士としてもすぐれた坂本孫四郎(号
天山)のような人を祖父に持つおまんの心底をたたくなら、半蔵なぞはほとんど彼女の眼....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
深山には、にわかに風が出て来た。焚火の火の子が暗い空にまいあがる。 六
天山塞 さて、戸倉老人をさらっていったヘリコプターはどこへ飛び去ったか。 ヘ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
がある。これらは千年以上の建物があって、また四国八十八個所の中の霊場である。なお
天山というがあって、五つの小さい山があったから、詩人は五岳とも呼んでいた。これは....
「光は影を」より 著者:岸田国士
は中国さ。揚子江に沿つて、まず四川にはいる。アジア大陸横断にどれくらいかゝるか。
天山南路はもう眼の前だ」 「だからさ、今は何をしてるんだ、今は?」 重ねて返事....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の何処かの小祠にでも納めてあるでありましょう。 観音の地内は、仁王門から右へ弁
天山へ曲がる角に久米の平内の厳めしい石像がある(今日でもこれは人の知るところ)。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
めることもできない。白い帆は鳥の羽をひるがえすようにゆくのである。) 十、安
天山夏雪(南米) 林渓深処踞起自彊心。 (十、安
天山の夏雪(南米) 林や谷の奥深....
「「明治のおもかげ」序にかえて」より 著者:喜多村緑郎
連続では、愛想をつかす方が尤もと思うと、雨垂れほどに戸も叩けず、すごすご近くの聖
天山で夜を明かすのが例にさえなった。……いろいろと隅田川の夜明けの景色だけは深く....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
見た。――なぜならその小倉の言葉のなかにたゞならないものが感じられたから。――弁
天山の鐘の音の落ちかゝるように響いて、戸外のみぞれをまじえた雨はいつか雪になって....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
もと」のほうへ曲り、「岡田」の屋根の両方のはじにくッついた鯛のかたちをみながら弁
天山の裾をまわり、いまは酒やになった米やの角を馬道の往来へ出ると、学校のまえの銀....