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天然林
「天然林〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天然林の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
表わし得ず、その辺は察せられんことを望む。 またわが国の神林には、その地固有の
天然林を千年数百年来残存せるもの多し。これに加うるに、その地に珍しき諸植物は毎度....
「高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
哨舎の前を、左へとって登山道である。 暫くは杉の木立、やがて、暖帯常緑濶葉樹の
天然林となる。 この
天然林は、山の中腹以上の広い地域に亘っている。伐採はすべて....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
うな皮肉を憎む。 高千穂では、俺はつつましい孤独者だった。一人で登った。幽邃な
天然林のなか、ささやかな溪流に沿わず離れず、ただひそひそと坂道を登った。それから....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
鱒と虹鱒を、帝室林野局で年々数多く放流している。冷徹な峡間は、湯滝の下に苔生した
天然林を抜け出して、戦場ヶ原を幾曲がり、龍頭の滝を落ちて中禅寺湖へ注いでいるが、....
「たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
あってなお標高二千五百尺。随分難路を重ねた高い峠だ。 大台ヶ原を中心とした深い
天然林は、昔から猪の産地で、ここの猪は味において国内随一であるときいていた。これ....