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「天目台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天目台の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
露肆」より 著者:泉鏡花
の達磨。 目ばかり黒い、けばけばしく真赤な禅入を、木兎引の木兎、で三寸ばかりの天目台、すくすくとある上へ、大は小児の握拳、小さいのは団栗ぐらいな処まで、ずらり....
丹下左膳」より 著者:林不忘
って、腕組みをしました。顔に見覚えのある、司馬の門弟の少年が一人、褥《しとね》、天目台《てんもくだい》にのせた茶などを、順々に運び出てすすめたのち、つつましやか....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ここへ自分を誘ったには何かべつな底意があってにちがいないと。――が、さりげなく、天目台の碗を、掌にとって。 「おお爽やかな。このようなよい茶は足利では知らぬ。舶....
私本太平記」より 著者:吉川英治
てくれ」 そのあいだに、常葉の局は、唐団扇で横から涼を送り、百合殿ノ小女房は、天目台にのせたお薬湯の※をすすめた。 高時は一ト口ふくんで、石ノ庭へ吐きすてた....