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「天目山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天目山の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
持ち出したのだろう。関ヶ原だってよさそうなものだ。天王山を間違えたのかどうだか、天目山などと言う将軍も出て来た。天目山なら話にならない。実にそれは不可解な譬《た....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
縄は去月二十日を以て地上部隊が玉砕し、二十六日にはそれが発表された。「天王山だ、天目山だ、これこそ本土決戦の関ケ原だ」といわれた沖縄が失陥したのだ。国民は、もう....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の注目を惹くべき出来事であった。第一回は歌舞伎座で開かれて、わたしが第一の史劇「天目山」二幕を書いた。そのほかには、かの「日蓮辻説法」も上演された。これが私の劇....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
った事は事実らしいが、必ずしも武田家を想わざる小人輩とは為し難い。長坂は、勝頼と天目山に最期を共にして居るのである。跡部もとにかく天目山迄は同行しているのである....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
恒は忠義無類として知られていた。 後年勝頼が四方に敗れ小山田信茂には裏切られ、天目山で自尽した時、諸将ほとんど離散した中に、惣蔵一人|己が子を殺し、二心なきを....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
説が出ました。御岳《みたけ》の奥、金峰山がよかろうというものもありました。或いは天目山を推薦するものもありました。少し飛び離れて駒ヶ岳を指定するものもありました....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
す。 「どうも危ねえ」 がんりきはその横道を先に立って行きました。これは多分、天目山の方へ行かるべき路であろうと思われます。 八州の捕方《とりかた》を避けて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
みてはいかがでござるな」 「笹子を越えるのはチト億劫《おっくう》だが、しかしまだ天目山《てんもくざん》の古戦場を初め、あの辺には見ておきたいと思ってその機会《お....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
い》であります。標高千四百五十|米突《メートル》の大菩薩嶺を左にしては、小金沢、天目山、笹子峠がつづきます。それをまた右にしては鶏冠山《けいかんざん》、牛王院山....
樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
生の言葉をかりて、 我養家は大藤村の中萩原《なかはぎわら》とて、見わたす限りは天目山《てんもくざん》、大菩薩峠《だいぼさつとうげ》の山々峰々垣をつくりて、西南....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
祟ったのである。ある夜壺は音楽を奏した。これが勝頼にはこんなように聞こえた。 「天目山へ埋めろ! 天目山へ埋めろ!」 さすがの勝頼も気味悪くなり、侍臣をして天....