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天金
「天金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天金の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の大黒屋ぐらいに過ぎず、西側では料理屋の千歳、そば屋の福寿庵、横町へはいって例の
天金、西洋料理の清新軒。まずザッとこんなものであるから、今日のカフェーのように遊....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
度彼は以前の東京の新市街とは思われないほど繁華になった町中に彼自身を見いだした。
天金の横町と聞いて行って銀座四丁目の裏通りもすぐにわかった。周囲には時計の修繕を....
「道標」より 著者:宮本百合子
子と素子とは、ひっぱり合うようにしてその美しい柿の絵のある和紙木版刷の表紙をもつ
天金の本を眺めた。
その小説は日本の中産階級の一人の若い女を主人公としていた。....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
あったのである。 父に連れられてはじめて西洋料理というものを食ったのが、今の「
天金」の向かい側あたりの洋食店であった。変な味のする奇妙な肉片を食わされたあとで....
「落合町山川記」より 著者:林芙美子
て、イの一番に銀座の山野《やまの》でハンガリアン・ラプソディのディスクを買った。
天金《てんきん》で一番いい天麩羅《てんぷら》を下さいと云って女中さんに笑われた。....
「我家の園芸」より 著者:岡本綺堂
下ったので、私たちは子供のように手をたたいて嬉しがった。 その翌年の夏、銀座の
天金の主人から、暑中見舞として式亭三馬自画讃の大色紙の複製を貰った。それはへちま....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
大入り――書生芝居の基礎確立――歌舞伎側の敗北 紅葉館の劇談会 劇評家の引幕――
天金の天ぷら――西園寺侯の劇談会――尾崎紅葉の居眠り――劇談会消滅 演伎座の新蔵....
「美味放談」より 著者:北大路魯山人
とはない、そういうものは辞書のうけ売りなんだね。さっきのてんぷらでもそうだ。やれ
天金がどうのこうのというから、それでは
天金のてんぷらをどれだけ食ったかというと、....
「料理メモ」より 著者:北大路魯山人
くなっておちつく。 *今の東京風のだしは甘からく重くるしいもので味を落とす。昔の
天金はうすい甘くないだしだった。 *てんぷらに新鮮なだいこんおろし、これにしょう....