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太さ
「太さ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
太さの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
に紐がついて居ることで、一|番太いのが腹と腹とを繋ぐ白い紐で、それは丁度小指位の
太さでございます。頭部の方にもモー一|本見えますが、それは通例前のよりもよほど細....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
小桶の水に漬け置ける綸巻取り出し、そろそろ用意を始む。鈎は、四|分なれば、其の
太さ燐寸の軸木ほどにて、丈け一寸に近く、屈曲の度は並の型より、懐狭く、寧ろひょっ....
「海異記」より 著者:泉鏡花
だもの、何よ、あれは?」 「あれはッて?」と目をぐるぐる。 「だって、源次さん千
太さん、理右衛門爺さんなんかが来ると……お前さん、この五月ごろから、粋な小烏とい....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
びの》いたが、それも隠れた。三度目に出会ったのが、いや急には動かず、しかも胴体の
太さ、たとい這出《はいだ》したところでぬらぬらとやられてはおよそ五分間ぐらい尾を....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
「いかにも。」 「あれを青竹一本で渡したんですが、丈といい、その見事さ、かこみの
太さといっちゃあない。――俗に、豆狸は竹の子の根に籠るの、くだ狐は竹筒の中で持運....
「橋の上」より 著者:犬田卯
らぬらする鼻の下や口のあたりを丁寧に拭ってくれた。 「怪我したんじゃないの? 圭
太さん。」 女の子はしげしげと見守った。 圭太は眼を開いてあたりを見た。それ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
き。そのとき得たる糸は、その色白く、その長さは一、二分より五、六分くらいありて、
太さは髪の毛より細く、あたかも日本紙を引き裂きたるときに、その裂き口に立ちたる細....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ろう。死骸の角は、じつにその撥のような形をしていて、角の先に丸い玉がついていた。
太さは鉛筆をすこし太くしたくらいであった。 その角は、糸をまいたように、横にし....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
線をずるずると引っ張りだし、そのはしを耳の穴に近づけた。紐線の端には、線とおなじ
太さの受話器がついていた。 「ああ、ミネ君か。……えッ、なんだって。第六号艇がお....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
ラジウムて随分高価いんでしょ」 「ええ。婦長さんが云ってたわ。あの鉛筆の芯ほどの
太さで僅か一センチほどの長さなのが、時価五六万円もするですって。ああ大変、あれが....
「火星兵団」より 著者:海野十三
「なに、太い柱?」
「そうです。とても太い柱です。コンクリートの柱なんですよ。
太さは、そうですね、僕たちが、学校でよく相撲をとりましたね。あの時校庭に土俵がつ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
つないでおいたのかな」 「何がつながれているのかと今考えているんだ。まてよ。この
太さは、あっ」 「どうしたのです」 「船で使うロープに似ている」 「船がつないで....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
足ですよ、胴中と同じ位に太いんです」 「莫迦云いなさんな、胴中と足とが、同じ位の
太さだなんて」 「お祖父さんは、見ないから嘘だと思いなさるんですよ。どれ持ってっ....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
ルを海のなかへなげこむことを、正太少年にたのまれたと白状した。 「ええっ、あの正
太さんに頼まれたというのか」 まさかとおもったのに、張が正太に頼まれたといった....
「振動魔」より 著者:海野十三
ほの温い輻射熱を背中一杯にうけて、ウーンと深い呼吸をして、瞼をとじた。 「町田狂
太さん」 不意に、庭の方から人の近づく気配がした。眼を眩しく開くと、三十あまり....