太っちょ[語句情報] »
太っちょ
「太っちょ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
太っちょの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
とおりの色男じゃあるし、べっぴんならばほかに掃くほどもござんすだろうに、あのまあ
太っちょの年増《としま》のどこがお気に召したんですかい。まさかに、あの女の切り下....
「シグナルとシグナレス」より 著者:宮沢賢治
。シグナルは、今日は巡査《じゅんさ》のようにしゃんと立っていましたが、風が強くて
太っちょの電柱《でんちゅう》に聞こえないのをいいことにして、シグナレスに話しかけ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
りましょう」 と、二人は密林のなかへかけこんだ。 海岸の乱宴《らんえん》
太っちょのマルタン氏が、けんめいに密林の雑草をかきわけて、早く走ろうとするその姿....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
ちた。よほどおどろいたものと見える。 「あれっ、早もう重心方向が変ったかな。この
太っちょの特使閣下が安定を欠いて椅子から滑り落ちるとは……」 金博士は、人のわ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
なんとなく重苦しい空気につつまれていた。 「杉田は、まだ帰って来ないぞ」 と、
太っちょの大辻という二等水兵が、士官室の方に通ずる入口を見やった。 「まったく遅....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
も、顔色もくろかった。そうして、すんなりした長い脚のアリーに比べて、私はずんぐり
太っちょだった。 「ゴキゲンヨウ」 アリーのこの挨拶が又、母を喜ばせた。母は度....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
えがあるように思われる一つの顔を認めた。十三、四歳の少女で、頬《ほお》がふくれ、
太っちょで、林檎《りんご》のように真赤な色をし、反《そ》り返った太い短い鼻、大き....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ていた。実際すてきな男だった。ドイツ生まれの小さなユダヤ人でありながら、のろまな
太っちょでありながら、パリーの優雅な風俗の記者となり絶対批判者となっていた。社交....
「風波」より 著者:井上紅梅
頭を上げると、胸の中が止め度なくはずんで来た。彼女は烏臼木の葉影を通して、ちびの
太っちょの趙七爺を見付け出したからである。彼はお納戸色のリンネルの長衫を著て、ち....
「春」より 著者:岡本かの子
いかと突然の憤りと困惑に陥った。 ――あなたは、何処へお出でですか。 と、一たん
太っちょの患者と一緒に行き過ぎた老看護婦が戻って来て、加奈子をうろんな眼で見なが....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
な負けず劣らず足を挙げて、
出来るだけの様子をして見せているから面白い。
佝僂や
太っちょも、どんなに見えても構わずに
飛んだり跳ねたりしているなあ。
胡....