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「太り肉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

太り肉の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
着て、胸のあたりで紐《ひも》で結《ゆわ》えたが、一ツ身のものを着たように出ッ腹の太り肉《じし》、太鼓《たいこ》を張ったくらいに、すべすべとふくれてしかも出臍《で....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
さし控えていたからでありました。 3 女は年のころがまず三十五、六。太り肉《じし》で、食べ物のよさを物語るようにたいへん色つやがよろしく、うち見たと....
」より 著者:岡本かの子
の柱の根に横坐りにして見ていた内儀さん――ともよの母親――が、は は は は と太り肉を揺って「みんなおとッつあんに一ぱい喰った」と笑った。 それは塩さんまを....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
た。人物や動物や風景がいかにも落書きらしく粗雑に書いてある。なかでは樹下美人風の太り肉の女の画が優れていた。あの堂のなかで、あの仏像を据えつける時に、工事にあず....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
隠れてしまった。だが、そこへ来たのは噂をしていた者ではなく、丹前を着た別なお客、太り肉でいい年をして、トロンとした目で手拭を探している。よくもよくもこの家の軒下....